「色・モノクローム(monochrome白黒色、モノクロ二階調)」
鈴木淳平
〈白黒〉は、思いをはっきりさせるYes-Noの二者択一に遣われることが多い
モノトーンは白から黒までの濃淡な色の世界、デジタルではモノクロ二階調
モノトーンに見えていた1990年代から約20間、長い不況・デフレ時代を
脱却したといわれながら街では白黒のファッションが主流なのは?
色にまつわるエピソードは、デジタルの何百万色と同じように数え切れないほど、色の数ほどある中、白黒のエピソードを幾つか掲げます。
「王貞治は白いですね」、メジャーリーガーの鈴木イチローの言葉
イチロー・ロングインタビューの番組(2011年1月29日、NHK総合で放送)で。
世界の頂点に立つ監督の王貞治と選手の鈴木イチローがWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に参加したときのことを、イチローがリスペクトする王貞治から「安心でき頼りになる」とイチローを讃える内容を語ったビデオインタビューが流され、喜びを表に出さず冷静な態度で聞いていたイチローも、嬉しそうに、「王貞治は白いですね」が、ビデオを観ての第一声でした。
次の瞬間、ドキッとスタジオは一瞬、凍りついたような間を感じさせ続いて、「すべての色を知っていて、白くなれる人」、イチローの王貞治へ捧げた奥深く味わいのある言葉が好印象でした。
人間の眼は、〈見る力〉によって色や動き立体感に遠近感など複合的な情報を得れる〈カメラ眼〉といわれています。モノクロームにしか見えないといわれる他の動物と分化する前は節足動物や海の中に生息した動物で、その前に植物プランクトンの遺伝子が突然変異で動物の遺伝子に組み込まれて眼が誕生したとされ、それが眼の起源だそうです。植物の太陽光の明暗を感知し太陽光をエネルギーに変換する機能、光合成をする葉緑素が眼の始まりということになります。イチローは、〈カメラ眼〉の起源や、太陽光の明暗を分ける白黒のメリハリ、白(陽の当たる明るいところ)と黒(日陰になり暗いところ)など、基本中の基本を知っていながら話したのでは、かもしれないと感じさせました。
ひときわ外国人にも注目されたモノクロ主体のファッション。
白黒・モノクロームの色の世界だから際立つメリハリある明暗と感じます。
明かるいという漢字
漢字の〈明〉は、左側の〈日〉は窓などを表し、そこに月明かりが差し込み部屋が少し明るくなる様子を表していて、人に見えないものを見分ける力の明、何々に(あかるい)と使用される、と電子辞書などには説明されています。
我流解釈は、〈日〉は昼間の晴れた日、特に熱中症になるくらい強烈な夏の陽差しはエネルギーを地球に注ぐ〈日(太陽)〉であり、昼間でありながらさらに明るくメリハリが効いている意味に感じます。右の〈月〉は、他の星々と比べ夜空で目立ち、太陽の反射の光でありながら発光しているようにメリハリがあり明るく輝いていることから、〈明るい〉になったのではと感じます。
暗いという漢字
漢字の〈暗〉は、左側の〈日〉が陰り夜や暗闇などの状況下では、見る力よりも耳を澄ませ音を聞きとる力の方が視力より役に立つ場合が多いことから、暗いときは視力より聴覚を活かせと我流解釈しています。
メリハリを感じさせるモノクロームの世界は、世相の明暗を表したり、何かを際立たせたり、〈白黒はっきりさせる〉など〈白黒〉Yes-Noの二者択一の基本的な色使いに感じさせながら、〈白黒〉からの脱却はあるのでしょうか。
メリハリ(減り張り)
ゆるむと張るのバランス
特に主張したい事柄をハッキリさせたいときに使用され色などの平均的な使い方でなく特徴を助長したいときや、目立たせたい時などに「メリハリを効かせて…」などと使用します
『モノクマ』
モノクマとは、スパイク・チュンソフト(旧スパイク)から発売されているアドベンチャーゲーム、
『ダンガンロンパ』シリーズに登場する架空のキャラクターである。
(ネット:ニコニコ百科より)
ゴスロリ
ゴッシク&ロリータ(Gothic and Lolita)。ゴシックは19世紀の「フランケンシュタイン」に代表される怪奇小説ブームなどを称してゴシック文学といわれサブカルチャー的要素が強い。
ロリータは、大人の男が惑わされる小悪魔的な少女からきていて同名の映画『ロリータ』に由来する