「人は他人の眼で人を見ている」:リブート(Reboot再起動)
鈴木淳平
古今東西の歴史や文化の真実を暴く仮説がにぎわっています
過去に教わったり信じていた価値観も大きく変わろうとしています
世の中のリブート(再起動)に敏感になり自らもリブートする時が来ています!
パラダイムの変換が叫ばれながら、かなりの年月、迷走中です。
長引く平成不況・デフレから、エポックメーキングなAI(人工知能)などの躍進で
仕事の仕方、ライフスタイル、人間らしさなど、リセットを促され、ターニングポイントに入った歴史感や文化史などもアップデートされ、一人ひとりがリブート(再起動)する必要性を感じ、統合される世の中の新しい潮流が見え分かる時。
トランプ大統領選出理由の一つは米国メディアへの信頼度史上最低レベル
「マスメディアがニュースを完全、正確かつ公平に報道しているか」のギャラッ
プ調査で、「非常に信頼している」もしくは「信頼している」と答えた人は、過去最高値が1976年の72%、2016年は32%と、1972年から始めて以来、アメリカ人のメディアに対する信頼指数は、調査史上最低レベルが去年でした。
米国人有権者の多くが、政治への期待外れ、マスメディア報道への不信感を
投票で表明する結果だったと言えます。国際ニュースなどは現地・現場に居な
い限り、人は〈他人の眼で世界を見ている!〉ことになります。洞察する力・本
質を見抜く自らの判断力を身に着けることを学べた大統領選挙でした。
日本では、日本国憲法論争真っ只中。戦後72年の今も沖縄問題などを抱える
敗戦国日本は、終戦直後に戦勝国の米国GHQによって押し付けられた憲法と
発言し憲法改正を急ごうとする右寄り政府・政治家のマスメディア報道を、鵜呑
みにする人が多そうです。終戦直後いち早く民間発の憲法草案を作った憲法
学者・鈴木安蔵等によってGHQに持ち込まれ現在の憲法に大きな影響を与え
決してGHQに押し付けられたわけではないとマルチ・アングル視点のアナザー
ストリーズ『誕生!日本国:国憲法』で放送されました。
右派、左派の主義主張より、〈前へ〉というべき時代です!
暴かれる真実
西欧人は自らの文化・歴史を世界に拡散させながら真実を暴くのも同じ西欧人
西欧で歴史文化を彩る、偉大なる人物の実像に迫り、覆す説が続出
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年生−1519年没)作で有名なイエス・キリスト
(約B.C.5年−A.D.30年)の『最後の晩餐』の壁画でイエスの左側にいる人こそ
イエスの足を香油で清め後にイエスの子を身ごもったとされるマグダラのマリア
ではないかと、ダン・ブラウン著作で映画になった小説『ダ・ヴィンチ・コード(2003年出版)2006年映画化』でも指摘されています。(賛否両論の主張あり)
シェークスピア(1564年生−1616年没)は英国の劇作家といわれています。
俳優としての実在は確かですが一連の戯曲の作者としては疑わしく、ゴースト
ライターの存在をローランド・エメリッヒ監督も、『アノニマス(邦題:「もう一人のシェークスピア」2011年映画化』でシェークスピアよりも当時として地位の高い存在だったと映像化しています。
J・S・バッハ作曲家(1685年生−1750年没)のいくつかの楽曲は、作曲者が誰なのか?謎を問いかける「世界のドキュメンタリー『ミセス・バッハ(『Written by Mrs.Bach(2014年英国制作)』」で、作品の一部は筆跡鑑定から16歳年下の再婚相手アンナ・マクダレーナ・ヴィルケ(1701年生-1760年没)が作曲したのではと断定に近い有力な知見が紹介されていました。
日本に話を戻せば、井伊直虎(いいなおとら)題材のNHK大河ドラマ『おんな城
主 直虎』の主役「直虎(1536年頃誕生−1582年没)」は、約300年弱の時を隔て江戸幕府末期の桜田門で最期となった「井伊直弼(いいなおすけ:181
5年生-1860年没)」の祖先(遠縁)とされ、女性だったか男性だったか両論が
話題になっています。卑弥呼の邪馬台国(2〜3世紀)のあった場所同様に歴史
の仮説は揺れ動いており定説化されないまま論争が続いています。
アジアや日本国では(注:日本国と日本人とはかなりの意味の差有り)闇に葬ら
れ明かされることのない無いご法度な歴史が多く存在する可能性を指摘する
人やマスコミ関係者もいるようです。明治時代から内閣議事録(公文書)が存
在しないとの報道もこれからの日本を生きる世代に重くのしかかっています。
普段の生活の中で、報道や知り合い、人物の評価・判断を「他人の眼で人を見ている」人が多く、主体性をもって自分の眼力を信じれる人いなるべきです。
「伝統や慣習に流されてはならない自分の頭で考え現実を見つめ
独自の見解を持つべきである」(哲学者 ジョン・ロック(1632生−1704没))「常識や習慣がすべて正しいとは限らない、自らの脳で現実を感じ見つめ直すリブート(Reboot再起動)を実行し、独創性を身に付けるべき」と解釈できます。
これからのハイスペックな日本人スタイル
・ノマド(遊牧民:nomadoフランス:nomad英国)は、グローバリズム(国際:
international)に適した活動スタイル
・スワデーシー(自らの+国・大地)=隣人たちへの奉仕の心)は、ローカル(国
内:domestic)な地産地消に適した生活スタイル
・エシカル(倫理の・道徳上の:ethical)は、他人と自身に適した精神スタイル
パラダイム(paradaigm: