「IoT、フィンテックでリブート」(Reboot再起動)
鈴木淳平
AI(人工知能)や機械に49%の職業は代えられる時代(コラム82)
自国ファーストの保護主義政策に先行き不透明な不確実性の時代
ミーディアの信頼性が薄れネットで個人と世界がつながる時代(コラム94)
IoT、フィンテックで社会が過渡期を実感、賛否や懸念を含むリブート時代
IoTが生活者の利便性・企業発展を根本からリブート
かつてマンガ週刊誌などの特集を憶い出させる、目覚めた時コーヒーが沸き、カーテンが自動で開き、ご飯が炊けている自動化された便利な生活や街の未来を彷彿させる社会がIoT(アイオーティー:Internet of Things)により現実になっています。IoTは、いつでも誰でもがインターネットを通じウェアラブルなスマホなどで簡単操作でき、あらゆるモノとサービスが身近につなげられる新たなサービスを提供します。外出先で風呂を焚き部屋のセキュリティを確認し炊飯器をオンにするなど合理的で便利な生活を実現できます。AI人型ロボットが家事代行をしてくれオサンドンから人は解放され、人が人間であるゆえんの人と人がつながるコミュニケーションに時間をたっぷりとかけられるようになります。
フェイスブック開発者会議でザッカ―バーグCEOは!
「コミュニティを構築することが、今まで以上に重要になっている。社会は分断されていて、人と人とを、もっと近づけるようにしないといけない」とスピーチ。
コミュニケーションの時代と言われる21世紀に主力IT産業のSNS業界を席巻するフェイスブックの創業者の言葉が重くのしかかります。多様性に富む個人主義を謳歌する一方で、孤立無縁ともいえる人と人のつながりが希薄になっているという指摘です。ミーディアからSNSによる写真や映像の言葉を超えたコミュニケーションが世界に拡散する一方で人と人のつながりに大きな変換期、リブートが求められています。
不確実を助長している21世紀の日本労働生産性
「日本の〈労働生産率〉 主要7か国で最下位」、労働生産性が高ければ賃金の上昇にもつながるとされていながら、日本生産性本部が1時間当たりのモノやサービスなどの生産量を生産にかかった労働者の人の数で割った比率・労働生産性(2015年版)をOECD(経済協力開発機構)加盟の35か国を分析した結果、日本は20位でG7・主要7か国の中で最下位でした。低さの原因として効率化が進んでいないことや長時間労働によって時間あたりの成果が少ないことが起因しているそうです。「働き方改革」が求められ同一労働同一賃金が提唱されながら現実の壁は正規雇用と非正規雇用の格差がひらくばかり、挙句に単純労働はAI(人工知能)ロボットに代わることで失業者も増大すると予測・懸念されています。
5G市場導入秒読みでIoT加速
1980年代の移動電話が1G、2Gのポケベル・ガラケー、3Gからスマホ、現在は4Gで5Gになると約40年で通信速度は約1万倍に。3Dテレビや映画が、眼の前で立体で動くホログラム映像に進化・可能になると言われています。5Gは超最速通信と大容量通信を可能にしIoTをより高度により便利に加速させます。2020年に実用化・市場導入予定と言われ始めました。
フィンテックで仮想通貨Bitcoin(ビットコイン)が通貨・円代わりの生活通貨に
フィンテックは金融(finance)と技術(technology)を合わせた造語です。IT(情報技術)の金融工学分野への技術革新による新サービスや、それを提供する代表例の一つがBitcoin(仮想電子通貨)です。今年4月に争点の所費税除外の法律が施行され通貨として認められました。ガス代、飲食代、商品購入や航空券購入の支払いにビットコインを採用する店や企業が急増中です。一番は紙による煩雑な手続きの銀行業務が合理化でき行員削減の利点からメガバンクが本格的に仮想電子通貨を導入しはじめていることです。
限界費用ゼロ社会
IoTで集中管理できると限界費用が少なくなり、資本主義は衰退し共有型経済になるとジェレミー・リフキン氏の著書が新時代を予見していると評判です。
IoTによる経済活動のリブートというべき限界費用ゼロ社会が見えてきました。限界費用ゼロ社会は、スマホの普及でインタ―ネットやYouTubeに言語を超え人々が撮った動画を共有でき、告知・認知・購買訴求一連の広告費用や物を届ける物流で自動運転車による無人化など無料化に限りなく近くなり企業にとっての商品導入負担費が軽減、ゼロに近い社会をいいます。
スマートグリッド(smart grid)の太陽光発電や風力発電などで発電しネットワークでつなげれば、町の一つくらいは電氣を無料で使えるようになるのも限界費用ゼロの一つかもしれません。
IoTはまだ道半ばです
過去に大きな丸い石を通貨としていた化石時代を憶い浮かべ文明の進化を実感するように、我々の今は三次元でありながらスマホなど二次元を扱い便利さを感じているのは遥か未来社会から見れば笑いのタネかもしれません。
人はどこへ行くのか?これから何を目指すのか?
人と国のギャップを埋められるのか?本来の人としてなすべきことは何か?
IoT、フィンテックでリブートすれば、人間として人と人とのつながりを尊重した社会や国創りを目指すべき時代を生きる近未来社会が見えてきます。
IoT(Internet of Things:アイオーティー)インターネットに様々なモノを接続すること
19Apl17 newsモーニングサテライト テレビ東京4月19日(水)5:50AM-放送より
5G(第5世代移動通信システム)、英語: 5th Generation, 「5G」の略記。超進化版電波『5G(ファイブジー)』など。2016年年末の各社ニュース参考、ネット検
『限界費用ゼロ社会(THE ZERO MARGINAL COST SOCIETY)』ジェレミー・レフキン著作、NHK出版刊より限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経