■カトキン・レポート(11/30/2007) 「高速道路民営化」のその後は! 最近、連休を利用して往復800kmの高速道路旅行をしてみました。公団から民間会社になったのは、2005年の10月ですから、2年前後たったことになります。 そもそも日本の道は、熊野古道や日光街道のように、“緑の壁面”の中を旅したようですから、“新街道風景”とも見れます。私の田舎の旧北陸道も、子供のころ近所の古老より、「両側は松の木が植えられていた!」と聞いています。難しいと思いますが、スペースのある場所に高木を植える案もあります。でも、台風などで倒れるとまずい・・・・。 「未来夢発想」するなら、CO2を吸収する路面材ができると面白い・・・(笑)。 なるべくサービスエリアに多く寄りました。大きく変わったという印象は少ないですが、東京や横浜でも有名なパン屋さんがあり、焼きあがりのパンに行列が出来ていたのはとても印象的でした。また、地元農産物の直売所が出来ていましたので、当家もくだものや野菜を買い、帰って食べましたが、とても美味しかったです。 地方の活性化が叫ばれる時代となりましたが、多分野での活性化が理想と思います。したがって、「農産物直売所」は農業分野からの大変良いアイデアと思いました。 最近、首都高速会社より、料金改定案というタイトルの“値上げ案”が出てきました。なかなか難しい問題と思いますが、ポイントは3つあると思います。 ・その1:一般市民からみた民営化イメージ:「公団→天下り非効率→高料金」、 ・その2:利用者からみれば、首都高速は独占営業。気にいらなくても、ほかの選択肢は ・その3:民営化後のイメージ:基本は「安心・安全」。次は「快適・楽しい・適正料 現実無視の手前勝手なアイデアですが、ハイヤー利用などの富裕層は、現状の2倍の料金を払う。その内の25%は「福祉目的税&環境目的税」として国に納める。残りの75%を首都高速会社の収入とする。ビジネス車・一般車などは、現行料金に近い案とする。ただしこの案、どこまでを“富裕層”とするか!定義が難しい・・・ようするに「お金持ちの方々に、仏教的な“徳”の精神を発揮して頂だいては!」・・・といったアイデアです(笑) 「今後に向けて」 ○首都高速の新料金案:某新聞社案「最低が400円〜500円で最高が800円〜900円案・・・」は、それなりに良く考えられた案と思いました(「首都圏のETC普及率まだ4割!」を十分考慮したものです)。また、別の新聞社案も「地方のETC装着率は大変低く、ETC優遇策は地域格差拡大になるのでは・・・」との心配論を掲載しています。大都市圏で簡易カード利用が増加。地方でも簡単に買えるようにし「PASMO/Edyなどを料金所で出せば、ETC並の料金割引になる」といった案もある。 ○コンビニ経営がベストとは言いませんが、有名なPOS(販売時点情報管理システム)を導入してはどうか!ETC・カード購入(給油など)・物品販売など、全て顧客データー化し、その分析結果を経営に生かしては! ○サービスエリアの食事内容、問題ありませんでした。でも「すごくうまい!」と言った話もあまり聞かないので、調理師の更なるレベルアップめざして研修をしては・・・。 私のような普通人にはわからないが、「富裕層は高級車の助手席に“美人”のせ高速道路を走るらしい!」。ならば、彼ら好みの、しゃれたレストランやCafeが必要では・・。また、サービスエリアは給油所があるため、食事中に高級洗車や給油のサービスもする!といったアイデアもあります。 ○サービスエリア、場所が高い所にあるので、風力発電やソーラーパネルを設置する案もある。詳しくはないが、アメリカでは高速車の風圧を利用した風力発電機の提案がなされています。日本でも産学協同研究をしてみては・・・。成功すれば、黒字発電事業となり、第3の収益の柱になるかも・・・・(笑)。 ○横浜地区の新規予定線で「優先度1位:生麦→第3京浜港北インター」「優先度2位:港北インター→東名青葉インター(横浜環状北線)」があります。この場合、投資対効果からいえば優先順位が「逆」のような気がしますが・・・・いかがでしょう。 ○東名青葉インターは東急田園都市線の市が尾駅に近い。そこでインターに「バス停」を設置、バス停から駅まで連絡道でつなぎ電車利用も可能にする。そうすれば、横浜市北部や渋谷方面の住民は便利になりそう。同じような場所は、東京デズニーランド(新浦安駅)やJR横浜駅でも・・・・。ようするに、「鉄道と高速道路の“連結”による相乗効果を狙えないか!」といった発想です。 ○民営会社の未来を考えると、若い人のアイデアも大変重要です。大学との産学協同研究もありますね。アイデア豊富な、デザイン系学科のある大学が良いかもしれません。 ○専門家のご意見では、「大量の外注が殆ど随時契約、まだまだ高コスト体質・・・」。ひょっとすると、単純に「随時契約→競争入札」するだけで、大きく収益が向上するのでは・・・・詳細はわからない(笑)。 ○「第2東名」このまま、時間と費用と政治力で開通させても、国民からみれば、「“ありがたみ”は少ない!」と思います。そこで部分完成部を使って当面は「大規模自動運転実験場」としてはいかがでしょう! 「ポイントは3つ」 1:「自動運転」の考え方は昔からありますが、本格的な大規模実験場がなかった。また、自動車をとりまく環境が大きく変わった(例:売れない・・・・)。 2:日本が成功すれば世界初になります。そして、総合システム(道路+大規模システム+システム搭載車両など)としてビジネス化することもできます。 3:専門家のご意見では、「高速道路事故の多くは、大型商用車の過労運転!」とのこと、大型商用車優先で開発し、最終的に乗用車へ。実現すれば、商用車ドライバーに朗報となるでしょう。 車の歴史は全てドライバーのマニアル運転、100年変化がないのでは・・・・・。 いろいろと思いつきで書いてみました。すぐに大儲けできる“大玉”はありませんが、多少なりとも参考になればと思います。 民営化した会社が良くなっていくには、市民・車関係者・政府&自治体・マスコミなどの皆様方が関心を持ち、感想やアイテ゛アを提供していくことが重要と思います。今回は、予定より長い文章になってしまいましたので、これでおしまい(笑)。 |
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「羽田空港行き直行バス」が実現 加藤 均(S47年度卒)本田技研工業 Eco Smart活動の中で、特定地域活動の重要性に気づき、横浜市都筑区に「つづき未来研究所」をバーチャルで開設した時、「5提案」の1つとして提案したものです。 提案のポイント:港北ニュータウン(横浜市都筑区)の平均年齢は36歳と大変若く、忙しいビジネスマン(出張族)がたくさん住んでいます。地下鉄開通(2本目建設中)で、通勤・新幹線出張が大変便利になりましたが、「飛行機利用の出張や旅行には不便!」との意見が出ていました。 港北ニュータウンから成田・羽田空港に行く時、近くの田園都市線タマプラーザ駅までタクシーで行き、直行バスに乗車する方が多いのですが、バスは港北ニュータウンを通過( 「提案内容は市民ニーズが高い!」とEco Smart は判断し、ネットPRとは別に、地元商業施設会や議員さんにも直接PRしました。結果、「港北ニュータウンから羽田空港行き直行バス案を先行で」となり、議員さんの応援も含め、商業施設会が中心になり署名活動が行われました。 小規模短期間活動でしたが、5000人もの署名が集まり、結果として、同じ意見の住民が大変多いことがわかりました。私も少数ですがネットPRや近所の方々に口頭PRしました。また、家族も趣旨に賛成してくれ署名に参加しました。 その後、行政側と対応してくださった議員さんによれば、「反応は大変良好だが、実現時期は・・・・・」なので、実現までには、かなり時間がかかると思っていました。 それが本年に入り、なんと「7月に実現しました」。このニュースを知った時は本当にビックリしました。認可の国交省、運行会社の東急バスと京急バスさん、ありがとうございます。 今回、動きが大きく進展した背景には、都筑選出のいいざわ議員が、Eco Smart の提案に賛同してくださり、関係方面に強力に働きかけて頂いたことが、早期実現につながったと思いますので、いいざわ議員が最大の功労者となります。 また、署名活動段階では「センター北始発」が、今回の実現案では「センター南始発」となり、Eco Smartが最初に提案した「センター南大型バスターミナルの活用拡大案」が受け入れられ、大変うれしく思っています。「センター南大型バススターミナル」は、高度成長期の港北ニュータウン構想時、総人口30万人を想定した大型ターミナルです。ただ、高度成長期は私も含め、みな“熱にうかされていた時代”ですから決して責められません。したがって、大構想=「港北ニュータウン30万人構想」の「良さ」をうまく生かした街創りをすれば、今までとは違った魅力が出ると思います。キーワード、日本の街にしては “緑豊かで全てがゆったり”と思います。 「今後の提案として」 ○「成田空港行き」も実現したいですね(Eco Smart案にあり)。 最新情報では、新潟市で「乗り合い型:成田空港直行ジャンボタクシー」が人気だそうです。Door to Doorで行けますから、大型バックを携帯する海外旅行者にはピッタリのアイデアとなります(港北ニュータウンで実現すれば、片道3800円〜4800円で実現可能か!)。 ○商業施設会が提案した「東京デズニーランド行き直行バス提案」も大変良いアイデアと思います。小さなお子さんをつれての、電車移動はたいへんです。できれば、一部アレンジして、「新浦安駅経由東京デズニーランド行き直行バス案」とか「東京デズニーランド経由海兵幕張駅行き直行バス案」なども考えられますね ○バス停近くに、「モダンな待ちあい室」を創りたいですね。エアコン・自動販売器・TV・トイレなどが完備。雨の日や熱い日などでも、お客様がゆったり安心して待つ空間です。もし可能なら、管理などをNPO法人に委託(指定管理者制度)して安く運営維持する案もあります。(※トイレ構想は区の検討案にもあります) いずれにしても、今回の「羽田空港行き直行バス」ビジネスが成功しないと、全てが進みませんから、ぜひ成功させたいものです。都筑区のみなさん、ビジネス・旅行以外に、「家族・恋人・仲間と、遊びandデート!でもよいですから、羽田空港行き直行バスを利用しましょう!」。羽田は商業施設も充実しています(笑)。 Eco Smart:加藤 |
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「環境共生型立体駐車場」が実現! 加藤 均(S47年度卒)本田技研工業 横浜都筑区の某マンションで、「環境共生型立体駐車場」が完成しました。 それから12年、機械式駐車設備の更新時期が近づきました、「さあ、どうする!」 この成功要因は、「3年間にわたる理事会(和田理事会・岩下理事会・青山理事会)メンバーの献身的な活動」「駐車場委員会ニュースによる活動情報のOPEN化」「多数の住民の強い支持」にあります。建築申請中時は、アネハ偽装建築事件の影響で、申請作業がとても大変な時期でした。管理組合総会では、3/4以上必要な重要議案に、90%の住民が賛成票を投じ、一部の反対意見を退けることができました。私もボランティア委員(山家・山本・古川・岡田)の方々と一緒に活動し、結果として住民の意向にこたえることができ、大変うれしく思っています。住民以外に、「建設担当のJFE工建・建設コンサルタントの共同設計・管理業務のベニーエステート・外部駐車場間移動の朝日タクシー」の方々にも大変お世話になりました。 新駐車場建設で、スペースに余裕が出来たため、新たに「来客専用駐車場」「新自転車/バイク置場」も増設されました。新バイク・自転車置き場は、地味ですが、レイアウトも良く考えられてます。入居時はバイク置き場はなく、自転車も台数オーバーでしたので、長年住民を悩ませてきた“全ての駐車場問題”が大きく前進しました。また、マンション内道路も、使い勝手と安全性を考慮した工夫がされました。 現在の車世帯保有率は、入居時と比較して−3%前後と予測しています(ただし、富裕世帯による2台目増加分が別途あり)。比較統計がやや違いますが、全国車販売統計からみた販売減少率は−20%ですから、減少率は大幅に少なかったことになります。今後は、一部の空き駐車場の有効利用(“Smart活用”)が課題となります。 追記: 直接型工業デザイン活動には参考にならないかもしれませんが、これからの車社会・地域社会から見た交通!などの視点では、間接的ながら参考になると思います・・・・。 |
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■加藤均さん(S47年度卒)からの第1回「日藝賞」への感想(2007/05/10) 加藤 均(S47年度卒)本田技研工業 NUDNで、今年からの入学式に「日藝賞」の創設と授賞式がはじまったことを初めて知りました。 時期的に春は政府による叙勲の季節です。政財界・公務員以外では、桂歌丸・道場六三郎氏が叙勲になり、本人の喜びが映像で映し出されてました。そして今日は勲1等の皇居式典がネットニュースで流れていました。 受賞者は業績からみて、すばらしいと思いますが、私のような50代にはそれなりに歳が近く、親近感があります。ただ、若い世代の関心度はかなり低いと思います。その理由として「1:あまりにも歳が離れていて親近感がない」「若い世代が見るTV・ネット・雑誌などに登場しないため全く知らない」と思います。 小説の場合、ベテランの永年の活躍には直木賞、新人の活躍には芥川賞があります。両賞の比重は同じだと思いますが、やはり若手が受賞対象になる芥川賞がとても有名でマスコミ受けしますね。そうゆう意味では、今回の日芸賞はマスコミなどで有名な若手と中堅の受賞ですので、新入生に対する“うけ”はすごいと思いますね。三谷幸喜さんは人気脚本家であり、個性派俳優としても大人気ですから大変良い人選でしたね。佐藤隆太さんはまだ20代ですから、俳優志望の新入生には、自分も努力すると、すぐ手が届きそう(実際はかなり狭き門)・・・・・・・とのイメージが膨らみ、効果は絶大ですね。 というわけで来年の受賞者が楽しみですね。仮に「日藝賞」に課題があるとしたら、デザイン・美術・写真など、専門家として実力はあっても、職業がら人気俳優並に有名になるのは大変なので、その場合はどうするか!また、将来受賞者のネタ切れになった場合は、新人女優の蒼井優さん(中退組)も受賞対象に考えられますね。 2007.05.11 環境NPO:Eco Smart:加藤 均 ★加藤さん、ありがとうございます! |
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■加藤均さん(S47年度卒)・デザインレポート ●「2030年」のデザイン活動(8/30/2006) 加藤 均(S47年度卒)本田技研工業 最近のマスコミのニュースを見ていると、環境問題のニュースが無い日が珍しい時代になりました。今回は環境問題をグローバルな視点で将来予測をしながら、これからのデザイン活動について考えてみたいと思います。 ■1:レスターブラウン氏の意見 ■2: 2030年予測 ■3:グローバル視点 ■4:豊かさとは ■5:日本的豊かさ ■6:デザイン活動 ■7:今後に向けて 尚:私個人の勝手な意見ゆえ、みなさまからの反論・感想などがあると思いますので、下記にメールをお寄せ下されば幸いです。 環境NPO:Eco Smart:加藤 均 |
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「デザイン分野の産学協同研究」(1/31/2006) 加藤 均(S47年度卒)本田技研工業 2006年、環境NPO:Eco Smartを設立して早いもので3年目に入りました。現役サラリーマンのため活動は休日中心で、インターネットで環境問題に視点をあてた“主張と提案”からスタートしました。活動していく中で、環境問題の解決策は幅広く存在することがわかりました。環境問題の解決!と言うと堅く難しいイメージがありますが、身近な行動としては、家で「電気をこまめに消す」「水道の水を出しっぱなしにしない」など、手軽に誰でも簡単に実践できます。 ■1「企業の環境研究」 ■2「大学の環境活動」 ■3「新規事業の視点」 ■4「東京モーターショー」 ■5「慶応大学産学協同研究」 ■6「最近の傾向」 ■7「今後の提案」 ■8「最後に」 研究室・学生・OBのみなさまの更なる活躍を期待して最後の挨拶にしたいと思います。 ・環境NPO:Eco Smart:加藤 均 |
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■2005年「もっと活躍します!」(12/25/2004) 加藤 均(S47年度卒)本田技研工業 ■2004年の活動を振り返って 昨年から始めた環境NPO:Eco Smartは、大きく2つの目標を掲げました。 ■2005年の目標 ■最新情報:ビートたけしと「東京芸大横浜進出」 今回のニュースは大変大きな話題となりました。この話題には私なりに思うとこがたくさんあります!まず、東京芸大という官学系芸術大が、ビートたけしという映像学を全く勉強してないが、大変な才能のある、“おもしろ芸人”を、専攻長兼務の教授=最重要ポストにつけたことです。見方によれば革命的な人選です。いくら国際芸術祭に立派な成績を残したとしても、芸術系学歴社会の頂点に立つ東京芸大が指名したことは大変画期的なことです(ビートたけしは明治大学中退)。 ■6つの視点 ■アメリカの大成功 ■石原知事の構想 ■新天地の新学部 ■今後の方向性 独断と偏見による手前勝手な意見をたくさん書いてしまいましたが、反論も含め、皆様のご意見をお待ちしています。 ・環境NPO:Eco Smart Life Japan |
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『製造業の未来とデザイン活動』 加藤 均(S47年度卒)本田技研工業 みなさまご存知のように、日本の製造業は今大きな転換期にきていると思います。戦後、日本の製造業は、持ち前のバイタリティーで立ち直りました。その中でも自動車産業の成長は目覚しいものがあります。自動車産業は戦後50年、欧米先進諸国のビックメーカー (ベンツやGMなど)をモデルに、追いつけ、追い越せを“密かな合言葉”にがんばってきた時代でもあります。 それは、他の製造業も基本的に同じ流れだと思います。この事実は結果から見れば、“大変幸福な時代”であったと思います。なぜか! それはひたすら“追う立場でがんばる”というワンパターンの企業活動で通用する時代だったからです。これを別視点で見た場合、“苦境”の始まりでもありました。つまり、自分の会社や業界が本格的に、「追われる立場、追われてもガードしながら成長する」時代を想定して戦略を立て、素早く実行する“体質”がなかなか身につかなかったからです。 ■自転車業界 ■家電業界 ■優良企業 ■消費者の変化 ■今後の対応策 世界の好調企業を、よき事例として参考にすれば「3つの案」が考えられる。 ■結論 本文は紙面の関係上、ダイジェスト版ですませました。 辛口の反論も含め皆様のご意見をおまちしています。 加藤 均 E-mail:michi_b.b23@livedoor.com ★加藤さんのレポートに対するコメント(清水敏成教授/S36年度卒)が寄稿されています。 |
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