■増子瑞穂さんの「キャスター・マッシー通信」連載 - 15(12/26/2004)
「消えゆく?クリスマスイルミネーション」
日頃ネタ探しに重宝している雑誌があります。R25。首都圏の駅、コンビニなどに置いてあるフリーペーパーです。表紙がつるっとした素材で、ただでもらえるわりに高級感があって、ちょっと得した気分になります。
いわゆるM1世代「20〜34歳の男性」向けのフリーペーパーですが、話題が幅広く適度に深く、女性が読んでも楽しめます。このR25 、12月9日号情報によると、「2006年、ガソリン、電気、ガスなどのエネルギーに“環境税”がかけられる。」とのこと。うーん、確かに温暖化とか考えると地球のためには必要かもねぇ。などとのんびりかまえていたら、今後節税のため企業によるイルミネーションが廃止されることが考えられるという趣旨のことが書かれていました。
大変!クリスマスシーズンのイルミネーションがなくなってしまうかも!
そこで今回は「緊急!もう見られなくなってしまうかもしれない渋谷、原宿、青山周辺のイルミネーション特集」です。
まずは渋谷からご案内しましょう。
渋谷駅前や道玄坂、毎年、すてきなツリーを飾るパルコのイルミ。訪れる人も多く華やかでした。お決まりのデートコースですね。カップルだらけです。
つづいてこちらは渋谷西武モヴィーダ館のツリー。フジテレビ系列、月9ドラマとのコラボレーションツリーです。時間ごとに色が変わり、ひときわ輝く「LOVE」の文字を見ることができた二人は永遠の愛を約束されるそう・・・。
でも私はこの時、一人ひたすらデジカメのシャッターを押し続けていました・・・。
残念。
これはイルミネーションではありませんが表参道にあるディオールの外観。イルミに負けない美しさです。季節によって色合いが変わるのなら一層楽しめそうです。
そして強烈だったのがコチラ!
青山にあるエイベックスグループのド派手イルミネーションです。写真では中々この迫力を伝えきれないんですが圧倒されました。バブル期を彷彿させます。好みは別として環境税導入後もぜひ、このイルミは続けてもらいたいです。よくみると窓の一つ一つもきらびやかに飾られていました。企業の財力を感じます・・・。
でもこのエリアのイルミネーションで思い出されるのはやはり、今や伝説となってしまった表参道ケヤキ並木のイルミネーションでしょう。ケヤキへの影響や環境問題、騒音問題などでいち早く1999年に廃止されましたが指折りの美しさでした。今でもネットで検索するとその姿をみることができます。老朽化から取り壊しになった同潤会アパートの佇まいと溢れんばかりの光のハーモニーは毎年多くの人をひきつけました。その反面、問題も多かったようです。あまりにも美しいものは何かの犠牲の上に成り立つのでしょうか。。。
今回取り上げたイルミネーションも近い将来幻となってしまうのかもしれませんね。寂しい気持ちと仕方がない気持ちの半々です。
なにはともあれ慌ただしい年末年始の時期、ほんの少しでもくつろいでいただけましたか。マッシー通信、また来年お目にかかります。ではよいお年を。
2004.12.26
増子瑞穂
massy@d4.dion.ne.jp