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増子瑞穂さんの「キャスター・マッシー通信」連載 - 92(07/31/2011)

「銀座で沖縄体験」

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 7月18日の「海の日」。銀座にあるソニービルで「ソニーアクアリウ ム3D沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館」というイベントが始まりました。
今回で44回目を数えるこのイベント。沖縄の海に住む生き物たちがソニービルにやってきて、銀座の真ん中で「美ら海」が楽しめます。美ら海とは沖縄の言葉で美しい海という意味です。この日、イベントの記者発表と大水槽の除幕式の司会を担当させていただきました。
このイベントの見所はまず、有楽町方面から数寄屋橋交差点を渡ると視界に飛び込んでくる大水槽。水槽にはおよそ14トンの海水が入れられ、沖縄美ら海水族館からやってきた生き物たちが泳いでいます。迫力あるサメやナポレオンフィッシュ、またタイミングがよければ全長1メートルを超えるウツボにもお目にかかることができます。除幕式は、沖縄にある 「美ら海水族館」の館長さんや、ミス沖縄の方もいらして華やかに行われました。ゲストによって大水槽にかけられた幕が開けられると、会場に集まったお客さん達から歓声があがっていました。祝日ということもあり、たくさんの子ども達も集まっていました。
また、ソニービル1階のエントランスホールではイノーと呼ばれるサンゴ礁の浅い海に住む生き物、ヒトデやウニ、ナマコなどを見ることができます。週末には、沖縄美ら海水族館の飼育員の方がイノーの生き物について解説するイベントもあります。

さて、「ソニーアクアリウム3D沖縄美ら海水族館」なぜ、タイトルに「3D(スリーディー)」がついているかというと、沖縄の海に住む生き物たちの生体を3Dのハイビジョン映像で楽しむこと ができるからです。
一番のオススメはソニービル8階、コミュニケーションゾーンOPUS(オーパス)で上映されている「3Dソニーアクアリウム」。
3Dメガネをかけて、200インチの大画面で美ら海の生き物たちを3D映像で楽しむことができます。珍しいカタチの魚や、色鮮やかな魚、魚の大群、悠々と泳ぐマンタ。臨場感あふれる3D映像と迫力ある音声で美ら海の様子を体験できます。この映像と音の素晴らしいこと。ぜひ多くの方にも体験してほしいです。1回の上映時間はおよそ14分。入退場は自由で、子どものためのクッション席もあるので、親子で3D映像を楽しめます。(OPUSでは写真撮影はできません。)
また8階オーパスの3D映像の他にも、2階ショールームでは家庭用3Dテレビと3Dメガ ネで海の生き物の様子を楽しむことができます。また小さな子どもが喜ぶスタンプラリーもあります。

震災以来、特に節電が呼びかけられるようになり、一時こうしたイベントは自粛ムードが高まりました。少しずつ、様々な工夫をこらしイベントも復活しています。今回の「ソニーアクアリウム3D沖縄美ら海水族館」でも節電のために様々な取り組みがなされています。

ソニースクエアに設置された大水槽の使用電力は朝9時から夜8時まで、自家発電によってまかなわれています。自家発電によって作られた電気を蓄電し、節電に対応しているとのことです。
そのひとつは、「太陽光発電」。ソニービルの壁面に126枚の太陽電池が設置され電気を発電しています。夜の照明による演出や、水槽 の照明、またBGMの再生や、モニターの上映のために使われているそうです。
もうひとつは「天ぷら油を再利用した発電」。大水槽の裏には発電機が設置されていますが、この燃料はこれまで捨てられていた使用済み天ぷら油を再利用したもの。資源循環型新燃料VDFというちょっと長い名前です。VDFとはVegetable Diesel Fuel(ベジタブル・ディーゼル・フューエル)の略で、植物油による軽油代替燃料です。このVDFを燃料とした電気は、水槽の循環ポンプやクーラーなどに使われています。このソニーアクアリウムの期間中、ソニービルでは「TOKYO油田 銀座ステーション」と題して、家庭で使用済みになった天ぷら油を回収しているそうです。家庭からでた油が、銀座の真ん中で暮らす生き物たちのために使われるなんて、なんだか素敵な話ですね。
この蓄電システムの状況はインターネットで見ることができます。
リアルタイムの発電状況が見られるのでちょっと面白いです。日の出とともに太陽光の発電量が上がっていく様子は、当たり前だけどなるほどと思いますし、この夏ははっきりしない天気が多いので、発電量のグ ラフを見ながら心の中で「太陽光発電ガンバレ!」と応援したくなります。

「ソニーアクアリウム3D沖縄美ら海水族館」は8月31日まで開催されています。この夏休み、沖縄まで行くのは難しいけれど、という方。銀座で沖縄を感じてみてはいかがでしょうか。入場は無料です。期間中、およそ40種類、1000匹にもおよぶ魚たちが入れ替わるそうなので何度足を運んでも楽しめそうです。

皆さん、暑い日が続きますが、できる範囲内で節電を心がけ、熱中症に気をつけながら夏を楽しみたいですね。そういえば2年ほど前、美ら海水族館にも行った沖縄のコラムを書きましたっけ。もう一度沖縄にも行きたいなぁ。
今回のマッシー通信は、フリーアナウンサーマッシーのリポートで夏のおすす めイベントについてお伝えしました。それではまた次回。

※ 子どもの3D視聴について。
6歳以下の子どもの視覚は発達段階にあります。長時間続けて見せない、休憩をとらせるなど、大人の方が注意して様子をみてあげてください。

2011年7月31日
増子瑞穂
http://members3.jcom.home.ne.jp/massyweb/

「44thソニーアクアリウム3D沖縄美ら海水族館」サイト
除幕式の様子も動画で見られます。
http://www.sonybuilding.jp/aqua11/

ソニーアクアリウムの蓄電システムの様子。
http://www.sonybuilding.jp/aqua11/power/index.html

参考までに「マッシー通信沖縄編」
http://www.nudn.net/maccy/64.html








●大水槽前で。衣装は沖縄の「かりゆし」生地がサラッとしていて暑い夏にぴったりです。

















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●有楽町マリオンを背景に悠々と泳ぐ魚たち。。

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●こちらはモヨウフグ。銀座の風景と不思議なコラボレーションです。

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●イノーの生き物、ヒトデ。エントランスホールで見られます。

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●美ら海の生き物を家庭用3Dでも体験。

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●ソニービル壁面の太陽光発電。126枚の太陽電池が設置されています。