■増子瑞穂さんの「キャスター・マッシー通信」連載 - 107(10/31/2012)
「フリースペース探訪」
冒頭はiPhone5のパノラマ機能で撮影した東京駅です。東京駅は横にとても長いので、パノラマ写真の撮りがいがあります。
10月にリニューアルした東京駅。1914年に開業し、その後関東大震災には耐えたものの、空襲で破壊され、応急処置を施したのみで時が過ぎました。今回およそ5年の工事期間を経て、開業当時の美しい姿を取り戻しました。リニューアルから1ヶ月あまり。多くの見物客が訪れています。
赤レンガの外観はもちろん、駅構内のドーム型の天井、ステーションホテル(宿泊者以外は中に入れませんが)と、見所はたくさんあります。東京駅の中には、リニューアルされたばかりの建物を堪能しながらお茶を飲める場所もあり。大変優雅です。コーヒーは一杯千円以上のところも。やはり、経済的に余裕のあるご年配の方が集っていらっしゃるようです。
東京駅正面の新丸ビル7階から、東京駅が一望できる場所があります。友人がFacebookで紹介していました。行ってみたところ、確かに絶景!東京駅、丸の内側全体が見渡せます。周囲の近代的なビルと、クラシカルな東京駅のギャップも楽しめます。冒頭の写真もここから撮影したものです。隣接しているカフェで、食事や飲み物を楽しみながら、東京駅の姿を堪能することが出来ます。が、必ずしも何かを注文する必要はありません。ここはフリースペースになっていて、写真を撮る人、パソコンを持ち込んで仕事をする人、ただくつろぐひと、様々です。私もこの日、写真を撮るためだけに立ち寄りました。新丸ビルの中に入っている飲食店に負けず劣らず、ゆったりしてます。景色も存分 に楽しめます。最 近、このようなフリースペースが増えました。一昔前は、その場所を堪能したければそれなりのお金が必要でした。入場料だったり、飲食代だったり。それが最近では、その場所を共有するだけだったらタダです。
東京駅近く、三菱一号館美術館を含む「丸の内ブリックスクエア」もその一つ。一号館広場には緑が多く、こじんまりとした庭園のよう。中央の噴水の周りを囲むようにカフェが並んでいます。人々は食事をしたり、ビールを飲んだり。お洒落スペースです。ここも都心とあって、それなりのお値段がします。でも、ここもフリースペース。誰でも立ち入ることができますし、飲食もできます。コンビニで買ってきたコーヒーを飲んでもいいし、お弁当を食べたっていいのです。うん千円だしてお茶を飲む人も、数百円のコンビニスイーツで済ます人も、共有する場所、空間、空気は一緒です。
以前、マッシー通信で取り上げた「渋谷ヒカリエ」もそうです。初めて訪れた時、フリースペースの多さに驚きました。ときにそこは、飲食店行列ができたときの待機場所になることもありますが、基本的にはくつろぎの場所です。場所によって様々な工夫を凝らしたフリースペースがあります。見ているだけでも楽しいし、思わず座りたくなってしまいます。そして、座って周りを見渡してみると、いい匂い!美味しそう!嗅覚と視覚が刺激され、店の中に足を運んでしまいたくなります。ヒカリエは開業から半年になりますが、今でも多くの人、特に女性を集めることに成功しています。
まずは集客する。そして、隙あらばお金を落としていってもらう。そうでもしないとモノが売れない、人はお金を出してくれない時代なのですね。
さて、iPhone5を手にいれてから一ヶ月が過ぎました。日々、楽しんでおります。マッシー通信の写真はすべてiPhoneで撮影したものになりそうです。コラム上では、画素数の都合もあるので、マッシー通信で掲載した写真は全てTwitterにもアップすることにしようと思います。どうぞ、こちらもおつき合いくださいませ。
2012年10月31日
増子瑞穂
Twitter
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丸の内ブリックスクエア
http://www.marunouchi.com/brick/about/facilities.html
●新丸ビル7階のフリースペース。
●丸の内ブリックスクエア。
●渋谷ヒカリエのフリースペース。
●卓球台も!(渋谷ヒカリエ)。