■増子瑞穂さんの「キャスター・マッシー通信」連載 - 124(02/04/2014)
こんにちは新幹線、さよなら新幹線。
●新しくお目見えしたE7系新幹線車両(東京駅)
春です。桜です。ダイヤ改正です。展開が強引ですみません。今回は新幹線のハナシです。
3月15日、JR東日本のダイヤ改正が行われました。そして、新しい新幹線が登場しました。E7系です。ダイヤ改正のこの日、東京駅まで見に行ってきました。
E7系は、JR東日本とJR西日本の共同開発で作られた新幹線車両で、最高時速は260キロ。長野新幹線「あさま」として、東京と長野の間を、最短1時間20分で走ります。来年3月に予定されている北陸新幹線の開業後、E7系は「かがやき」「はくたか」「つるぎ」としても、金沢まで走ることになります。
内外装デザインは「ケンオクヤマデザイン」。エクステリアはアイボリーホワイトを基調とし、先端から大胆に空の色が伸び、日本の伝統工芸、銅器の色がふちどっています。シュッととがったフォルムでこれまでの新幹線の流れとはちょっと違うデザインです。
インテリアにはE5系はやぶさで話題になったグランクラスが導入され、ワンランク上のおもてなしが受けられます。また、自由席を含め、すべての座席に電源コンセントが備えられています。これは助かる!本当に助かる!これだけタブレット端末が普及しているので、今後電源コンセントの配置は当たり前になっていくのでしょうね。
さらに、ダイヤ改正にともない、こんな変化も。
これまで秋田新幹線はE3系「こまち」と、E6系「スーパーこまち」の2種類が走っていましたが、
全てがE6系に統一されました。これまで、E3系とE6系の区別をするため、それぞれ「こまち」と「スーパーこまち」という呼び名がついていましたが、E6系の「スーパー」がとれて、ただの「こまち」という名前になりました。つまりE6系「こまち」になったのですね。
東北新幹線の東京と盛岡の間はE5系「はやぶさ」と連結して走ります。これで、E5系とE6系の連結が増え、目にも鮮やかな緑と赤のコンビが多く見られるようになりました。E3系は、秋田新幹線としては引退です。
このE3系、山形新幹線「つばさ」としても走っています。シルバーに緑色のラインがクールな印象ですが、この姿もあと少しで見られなくなってしまいます。E3系車両そのものは残るのですが、この春から2016年度末頃までに、つばさの全編成のカラーリングが変わるのです。新しいカラーリングは、山形の県鳥おしどりをモチーフにした深い紫色に、山形の県花「紅花」の黄色と赤など。山形のイメージを色で表現しています。E5系、E6系、E7系に並ぶインパクトがありそうです。
また、E3系つばさには、たった1編成のみの特別な車両がお目見えするそうです。その名も「とれいゆ」。乗ること自体を目的にした新幹線で、大きなテーブルと畳座席のお座敷車両、そして、なんと足湯が設けられた車両もあります。これは楽しそう!目的地に到着するまでも思う存分楽しめそうです。
「とれいゆ」のカラーリングは、最上川のブルー、月山にちなんだグリーン、蔵王の白、そして沿線の山々を円弧のラインで表現するなど、やはり地域のイメージを色やデザインで表現しています。今年の夏からの営業運転予定です。
新「つばさ」と「とれいゆ」いずれもカラーリングは、E7系をデザインした、ケンオクヤマデザイン。
ただ、E3系の車両そのもののデザインはGKデザインです。GKデザインの車両に、ケンオクヤマデザインのカラーリングが施されるとは。なんだか、不思議な感じがするのは私だけでしょうか?
そんなわけで、現在走っているE3系「つばさ」のクールな姿は、あと少しで見納めになってしまいます。東京駅などでみかけたときは、写真におさめるなり、目に焼きつけるなり。とにかく、注目!です。と、気づいたのですが、私自身もつばさの写真が手元にない!これは大変。次のお休み、東京駅まで撮りにいって参ります。
2014年3月31日
増子瑞穂
https://twitter.com/massykachan
meets新幹線JR東日本
http://www.jreast-shinkansen.com/index.html
ケンオクヤマデザイン
http://www.kenokuyamadesign.com/main/
GKデザイン
http://www.gk-design.co.jp
●E6系スーパーこまち、改め、こまち
(東京駅)
●E5系とE6系こまちの連結(秋葉原)
●E5系とE3系こまちの連結はもう見られません(大宮駅)
●E3系つばさ、プラレールでご容赦を…。(自宅)