■増子瑞穂さんの「キャスター・マッシー通信」連載 - 138(02/06/2015)
「続・国民年金のオハナシ」
●申請免除を表す「Z」。送り主は「社会保険事務所」。懐かしい。
前回、国民年金のオハナシをしたのは、2004年、5月。マッシー通信連載8回目のとき。11年経って「続」を書きます。国民年金保険料を払い続け、結婚し出産し、自分の収入が減って夫の扶養になり、自分で年金を払わなくなり。いつの間にか国民年金の存在が頭の隅に追いやられていました。年金浦島太郎状態。先日、担当している番組で国民年金が取り上げられたことをきっかけに、私の知らなかった新事実が発覚しました。
以前は、払っていなかった国民年金保険料を後で払おうとすると、さかのぼれるのは2年まででした。払えません申請をすると、特別に10年までさかのぼることができました。私もこの払えません申請を利用して、一時期支払いを免除してもらい後から払った経緯があります。
この後払いのシステムが数年前から、申請してなくても10年までさかのぼれるようになっていました!
以前は、3年前の未払い分は払いたくても払えなかったのです。もちろん払えません申請しておけばいいハナシなのですが、国民年金が払えないときって、そんな心の余裕がない場合も。
10年前の年金、あの時は払えなかったけど、今なら払えるという方、チャンスです。今年の9月までの特例だそうです。
あぁ、知らなかったその1。
年金を納めて、はや20うん年。笑。そろそろ年金の受給資格のある25年という期間に達しようと、ひとまずのゴール?が見えてきました。
ここにきて、年金受給資格期間が10年に短縮されようとしているというではありませんか。
再来年4月、消費税が10%に引き上げられる予定の時期に合わせて、年金受給資格の年数を25年から10年に短縮する予定だそうです。
これまで35歳以上の人は、60歳まで25年を切っているため、年金を払いはじめても仕方ないと思っていた人もいたと思います。
再来年春、国民年金保険料の支払い10年で、国民年金受給資格が得られるようになろうとしています。
あぁ、知らなかったその2。
しかし、ちょっと待って。
「知らなかったその1」10年さかのぼりオッケールール。もういっそのこと何年でもさかのぼれるようにしたらいいのでは。
なぜさかのぼり期間を限定するのでしょう。若い時って、みんなお金ないよね。
「知らなかったその2」25年→10年年金受給資格短縮ルール。
再来年4月というけど、国政が代わって消費税の引き上げがされなかった場合はどうなるのでしょう。期待するのはまだ早いのかも。
ここにきてあまりにも色々変わり過ぎているので、よっぽど年金が足りないんだろうなとも見て取れます。本当に払われるのか、払われないのか。年金を納めるのは国民の義務ではありますが、まだまだ首を傾げる部分が多いです。また、国民年金はこれまでも「消えた年金問題」など右往左往していて、これからも何らかの問題が出てくるのだろうなと身構えています。
年金の受給資格が10年に短縮されるという再来年春に、下の子は小学生に。本格的に手が離れてきます。またフルスロットルで働けるようになるのかも。
そしたら夫の扶養からはずれ、再び国民年金保険料を自分で払うことになります。国民年金保険料のこと、ちゃんと勉強しておかないとです。
「 続・続・国民年金のオハナシ」でいずれまたご報告します。
2015年5月31日
追記
このコラムを書いた翌日の6月1日、日本年金機構は、不正アクセスを受け年金に関する個人情報125万件が流出したと発表しました。
身構えていたら、こんなに早く…。今後の情報に注意です。
増子瑞穂
https://twitter.com/massykachan
国民年金のオハナシ
(マッシー通信連載8回目のコラムです!)
http://www.nudn.net/maccy/008.html
ニコニコ生活講座、国民年金についてとりあげています
http://live.nicovideo.jp/watch/lv217927128
日本年金機構サイト、10年さかのぼりオッケールール
http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=6221
日本年金機構サイト、25年→10年年金受給資格短縮ルール
https://www.nenkin.go.jp/n/www/faq/detail.jsp?id=6706