■増子瑞穂さんの「キャスター・マッシー通信」連載 - 154（02/10/2016）

「銀座の新スポット」

●東京メトロ銀座駅直結銀座プレイス、地下１階銀座ライオン。

　９月２４日、銀座四丁目交差点に新しい商業施設、銀座プレイス（GINZA PLACE）がオープンしました。地上１１階地下２階建てのビルで、地下１階が東京メトロ銀座駅に直結しています。１１階建てですが、最上階の高級天板焼き屋は１０月下旬にオープン予定。１０階は金製品のギャラリーで紹介がなければ入れない特別な人のための空間らしく。９階と８階もカミングスーン。さらに７階のビストロ＆バーは予約でいっぱい、なかなか入れない。ということで９月下旬現在、気軽に足を運べるのは実質６階から地下２階までです。

４階から６階はソニーのショールームとストア。デジタル一眼カメラのαシリーズ、高音質のハイレゾ、４Kテレビなど最新機器が体験できます。ハイレゾシリーズ、金のウォークマンの重たいこと！けれど、音が素晴らしい。音の善し悪しがたいしてわからない私が聴いてもいい音なのを感じます。ずっと音の世界に浸っていたくなりました。
４Kの映像には多くの人が足を止め、映像の美しさに見入っていました。あまりにもリアルに色々なものが見え過ぎて怖くなります。これからテレビに出る人は大変だな…と…。αシリーズ、いつかは欲しいカメラです。

１階と２階は日産のショールーム「NISSAN CROSSING」。１階では実車と大型モニターを使ったプレゼンテーションが行われ、銀座のど真ん中でモーターショーの気分です。２階では３６０度バーチャルリアリティで臨場感たっぷりのGT-Rレースを体験することができます。オープン初日ともあって体験コーナーは長蛇の列、1時間待ちでした。
２階にはカフェも併設されていて、コーヒーを飲みながら映像が見られます。コーヒーは３５０円。ショールームとはいえ、銀座でこの価格はお得です。さらに電子機器の充電も可能、一部の機器に対応したワイヤレス充電もありました。このあたりでは銀座地区フリーWi-Fiという無料Wi-Fiも使えます。コーヒー、充電スポット、そして無料Wi-Fi。最強です。

地下１階と地下２階はビアホールで有名な銀座ライオン。夏のビールシーズンに間に合わせたかのように銀座ライオンは８月上旬に先行オープンしました。銀座４丁目交差点の銀座ライオン、懐かしく感じる方もいらっしゃるのでは。明治４４年にカフェー・ライオンが開店してから１０５年、銀座のライオンは時代時代で姿を変えながら憩いの場、くつろぎの場を提供してきました。銀座プレイスでは、地下１階がブラッスリータイプ、地下２階がビアホールタイプ、雰囲気の違う二つのライオンになって復活です。銀座駅から直結し、改札出て数十秒で地下１階のブラッスリーに到着できます。飲んだ後も数十秒で改札に辿り着けるので、終電対応も万全です。
ただこの銀座ライオン、地上からのアクセスはいまひとつ。建物外の駅階段か建物内のエレベーターか。エスカレーターはありません。さらに３基ある建物内エレベーターのうち地下２階のビアホールに繋がっているのは１基のみ。または地下１階ブラッスリーからの階段。年配の方のためにもエスカレーターがあればと思うのですが、敷地面積などの理由から難しかったのでしょうね。にしても場所も良くて雰囲気も良くて、一人で立ち寄るも大人数で楽しむも、様々な用途で利用できそうです。

ソニーのショールームは数寄屋橋交差点にあるソニービルからの移転ですが、ソニービルは来年３月で閉館予定です。ソニーの最先端エレクトロニクス技術に触れられる８階のオーパスも閉館、移転先は特に決まっていないよう。毎年夏に開催されていた水族館イベント、ソニーアクアリウムも来年からはどうなるでしょうか。いずれもどこかで復活してほしいコンテンツです。
来年閉館するソニービルの隣には、今年３月にオープンした東急プラザ銀座があります。こちらも銀座プレイス同様、地上１１階地下２階の銀座の新スポットです。やはり地下が銀座駅に直結しています。屋上階があって、日比谷方向に皇居のお堀や新幹線が見えます。電車好きにはたまらない鉄ポイントです。
この東急プラザ銀座と銀座プレイス、パンフレットのデザインがなんともそっくり。銀座のイメージといえばシルバーのひし形なのでしょうか。名前もなんだか似ていて、待ち合わせ場所を間違えてしまいそうです。
これら銀座の新スポット、建物内はバリアフリーを考えて作られていますが、直結している銀座駅の地下空間はバリアフリーと呼べるにはまだまだ。ちょっとした段差を上ったり下りたり、銀座の地下にはいわゆる「いってこい階段」が多い。東急ブラザ銀座も駅直結とはいえ、改札と建物入り口の間には多くの段差があります。

銀座プレイスのエレベーターは日本語と英語でアナウンスされています。「３階です。サードフロア」といった具合に。銀座は外国人観光客も多いし、２０２０年の東京オリンピック・パラリンピックのことも考えての配慮でしょう。東京オリンピック・パラリンピックまでに銀座地下空間のバリアフリーはどれだけ進んでいるでしょうか。ソフト面からもハード面からも、銀座の良さが伝わるようになっているといいなぁ。

２０１６年９月３０日 増子瑞穂
https://twitter.com/massykachan

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