■OBの仕事・作品紹介
□ 小谷田勝臣さん<クラリオン株式会社>(S56度卒)から
同社デザイン部・松元靖彦さん(H1度卒)の最近作品の紹介。
<担当デザイナー紹介>
松元靖彦君は日芸-IDを90年に卒業し弊社デザイン部に入社し、現在は私のもとでクラリオンハードデザインGのチーフデザイナーとして活躍しております。多忙な中『ADDZEST』ブランド商品全般のまとめ役と高級オーディオ(今回のような)のデザイン担当を両立しております。今回の報告は先月の北米に於けるCESで世界に先駆けて発表したものです。日本発売はこの春〜夏の予定です。
(クラリオンハードデザインG課長/小谷田さん:談)
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<挨拶>
カーオーディオは限られた寸法の小さな製品ですが、非常に奥が深く、業務も多岐にわたり、
毎日悩みながらデザイン作業を楽しんでおります。
このような場をお借りして、日ごろの業務の一部をご紹介できることを感謝しております。
(クラリオンハードデザインGチーフデザイナー:松元靖彦)
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<開発コンセプト>
当社の最新ハイエンドカーオーディオDRZ9255の紹介をします。
当社においてこのDRZ9255は、DRX9255、HX-D1に続く3代目のハイエンド商品となります。初代DRX9255はそれなりに市場で認知されたのですが、2代目(の苦しみ)のHX-D1は、初代の存在があまりにも大きく、市場の受け入れが難しいものとなりました。
この3代目をデザインするにあたり試行錯誤したのは言うまでもありませんが、まずは初心に返り、初代のイメージに時代に合った新しい要素を取り入れ、更なる進化をさせたデザインを実現させることを目標としてデザイン作業を進めてきました。9255という商品名も初代を引き継ぎ”ブランド”として更なる確立をさせたいという希望の表れです。
初代DRX9255は、音質/デザイン/マーケティング戦略などの全ての要素が、同じレベルで調和しそれが市場で認められた結果、”9255”という一つのブランドを確立したモデルです。その要素のどれを欠いても、”9255”には成り得なかったと考えます。初代モデルは、回転VOLや俵型プリセットボタン、CD挿入口のVラインがデザインエンブレムとなります。
しかしこれを単純に生き写すのではなく、時代に合った変化が必要となります。基本的なエンブレムを守りながら、回転VOLの大きさや、素材、機能、表示を進化させています。金属素材や金属調仕上げを全面的に取り入れたことが大きな特徴です。良いものは積極的に肯定し、無用な変化は排除しました。
このモデルは社名ブランドではなく、あえて”9255”をバッジにしています。初代”9255”を持っている人や、当時”9255”に憧れていた人、これから”9255”を欲しい人を裏切ることのないデザインを提案しています。
以下はレンダリングに於けるバリエーション展開です。
●最終プロダクトーDRZ9255
ちなみに当社のオフィシャルサイトは下記です。
http://www.clarion.co.jp
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