■平成14年度 日本大学芸術学部 学部長賞
●車椅子ダイバーの為のスキューバダイビングツール
◆柳川穣【進路/就職:F.D.C.PRODUCTS INC.(4°C)】
★従来、下肢に障害のある車椅子使用者のスキューバダイビングはウエットスーツの装着や入水時に数人がかりの人手を要していた。
本作品はその装着法を一新、障害者一人でも着れるようなスーツ形状とした。同時に、リフトアップされる為のフックをスーツに脱着可能とした全く新しいスキューバダイビングツールである。介助者の負担軽減と車椅子使用者自身のマリンスポーツへのバリアーを無くし、参加を容易にする画期的な提案として高く評価された。
■平成14年度 日本大学芸術学部 奨励賞
●中村阿弥【進路/就職:(株)ランドマック】
◆視覚障害者にも使用しやすいメイク道具の提案
★いつも美しく装い飾りたいと願うのは妙齢に達した晴眼女性だけでは無く、弱視、全盲の女性であっても同様の心理。本作品は視覚障害者のそのような要求を汲んだ一つの提案である。
視覚障害者、盲学校教師へのアンケート調査、化粧品メーカーへの素材調査及び化粧法の現状調査等を行い、様々な試行錯誤を繰り返した結果、フェイスメイクの基本である「唇元」「眼元」「眉」に関わるリップススティック、アイライン、アイシャドウ、マスカラ、アイブロー等を指の触覚と斬新な形状システムで塗布、及び点布を可能にする一つの手法を見い出した。又、その仕上がりの確認は「カメラ付携帯電話」を利用したシステムを考えている。
本提案は視覚障害者のみならず病気、及び老齢に伴う視覚低下者等、多くの人々に対応可能であり、ユニバーサルデザインとしても高く評価出来る独創的な提案である。
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