■岡田幸穂さん<ノンデザイナーズ>(S40年度卒)からの
最近作品(NC工具研削盤 XGR-DD )の報告(11/30/2006)
株式会社ノンデザイナーズの岡田です。
弊社の、最新(公表可能な)の仕事を紹介いたします。
11月1日より開催されたJIMTOF (国際工作機械見本市)に出展された、株式会社 宇都宮製作所(本社=東京、工場=新潟県)の NC工具研削盤 XGR-DD がそれです。
形状は全くの左右非対称デザインで、工具先端のトポロジー(位相幾何学)を強くイメージさせるフォルムですが、これにはノンデザイナーズの提案で機能上のアドバンテージが計画されて生まれた結果です。それは、ドアの開口面積を稼ぎ出す目的が込められているのです。
この機種は従来機TGR-050Rの後継機として開発が始まり、改良の主眼には圧倒的な小型化が図られています。そのため従来の方法ではドアの開口面積が大きく不足することになり、新しい画期的なドア開閉の問題解決を必要としていました。その解決手段としての提案が極端な左右非対称デザインなのです。
このデザインは「工具先端のトポロジーをイメージする」ものでクライアントの社長・常務・開発・生産技術・営業担当の各員から強く支持されました。
JIMTOF でのエピソードでは宇都宮製作所のライバル=ドイツのWALTER社が、設営中の宇都宮ブースに敵情査察に現れ、そこでドイツ人があえて日本語で「かっこいい!」と表したそうで、宇都宮の設営部隊は鬼の首をとったかに喜んだ、ということです。
さらに、何と展示会中に受注するという事例も起き、その顧客の要請で開発期間を予定の半分で仕上げなければ・・、とのうれしい悲鳴も聞かされました。
この製品開発では外装筐体設計の全てをノンデザイナーズが担当しました。
使用した3D-CADソフトはSolidWorks 2006です。
●従来製品