「台風は・・・それた?」
ふっと気付くと雨音がしない・・・。
先ほどまでの激しい雨が止み、部屋のの窓から見上げる竹や欅(けやき)がその動きを止めていた。
束の間の静寂、嵐の前の静けさらしい・・・。
しかし、台風14号は刻一刻と関東・首都圏に接近しているらしい。
チャンネルを戻す・・・。
ここ数日のニュースは繰り返し混迷の選挙戦を伝えていた。
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また雨音が激しくなってきた。
右へ左へと大揺れに揺れる竹、「ゆっさ、ゆっさ」と揺らす欅の巨木・・・。
「いよいよ関東圏への接近か!」
自然にある刻、一刻の変化・・・。
自然の営み、そのリズム・・・。
風・・・・
雨・・・・
虫の声・・・・
木の葉のゆらぎ・・・・
人は様々な自然現象に心和ませ、癒されてもいるのです。
人が癒され心地よく感じる自然界のリズムは、ばらばらな様に見えても実は周期や、振り巾に共通した法則性があると言われます。
気紛れのように見える動きにも、数学的に定式化したリズムがあったのです。
それが「1/fゆらぎ」。
ちなみにfはfrequency(周波数)の頭文字から取ったもの・・・。
簡単に言うと、「大きくなったり小さくなったり」、「強くなったり弱くなったり」・・・。一定で単調ではないリズムを指すもの・・・。
私が始めて耳にしたのはロボットが多少話題になり始めた頃・・・。2足歩行ロボットが左右に本体を傾けながら一歩一歩、歩を進めるレベルだった。
工学界に「あいまい学」が言われ、「カオス」や「複雑系」が報告されていた。
当時は「癒し」効果と言うよりも、工学的設計に「遊び」としての「1/fゆらぎ」が必要なんだと言ったことだった。
人はそのリズムを感じると心地よいと感じる「アルハー波」が現れる事が分ったのはその後の話だろう。
「効率」と「生産性」故の直線や直角で構成された都市、複雑に交差する人の関係 ・・・。IT時代の「テクノストレス」とも重なる・・・。
いま、「癒し」が人々の主要なキーワードにもなっている故でもあるのでしょう。
「1/fゆらぎ」は人の「心拍のゆらぎ」、生命体と共振することが分ってきました。その理論は電柱や街路樹の配置、衣服のパターン、ポスター、玩具、製品などにも応用され実験されてもいるようです。
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ところで・・・・。
クラシック、特に「モーツアルト」の曲にも同じ効果があり音楽療法としての効果が有るのだとか。
その曲を聴くと免疫力が2・5倍に増え、自閉症や聴力の回復に効果を上げている。カルフォニア大学の神経生理学者ゴードン・ショーによる実験では知能指数が8~9ポイント上がるのだと報告している。モーツアルト以外の曲ではその効果はなかったのだとか・・・。
トマトに聞かせると甘みがまし、乳牛に聞かせると美味しい牛乳が出来るのだという。
若い頃、それらしく見栄を張って聞きかじったクラシック・・・。
特に、モーツアルトの「交響曲 40番」やモルダウの「わが祖国」には何故か魅せられ、まるで指揮者? そんな気分で聞き入り感動していたことを思いだした。
いま思えば、人を魅了する「リズム1/fゆらぎ」に素朴に反応し共鳴していたと言うことだろう。
久しぶりにモーツアルトを聞きリフレッシュ、大脳のオバーホルをしたいと考えている。
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追伸:
気になる情報、ビデオを撮りためてもなかなか見返す時間がない。
もう、数年前になる? 日本テレビで放映した「超サイエンス:モーツアルトの『軌跡』」がたまたま眼に止まった。
物理学者アルバート・アインシュタインは「その音楽は宇宙にかってから存在していて、彼の手で発見されるのを待っていたかのように純粋だ!」といい、また、著名な評論家 小林秀雄は「天国の記憶のようだ・・・」とも絶賛している。
参考までに・・・。
3000Hz(高周波)以上首から上に響く特に延髄=副交感神経を司る
800~3000Hz腹部から首に響く
800Hz(低周波)腰に響く
(Aug.31/2005 記)