10月の鉄道祭り

●二代目「銀河鉄道999デザイン電車」池袋駅にて

10月といえば鉄道のお祭り、10月14日は鉄道の日です。(どれくらい浸透しているでしょうか…)。
明治5年9月12日、新暦で1872年10月14日に日本初の鉄道が新橋駅と横浜駅の間で開業しました。この横浜駅は現在の根岸線桜木町駅。また新橋駅は後の汐留貨物駅で現在は廃止されています。1921年10月14日に鉄道開業50周年を記念し、初代の鉄道博物館が東京駅に開館、その翌年から鉄道記念日として制定され、現在は「鉄道の日」としてすべての鉄道を祝う記念日になっています。
10月の土日祝日はあちらこちらで鉄道イベントが行われました。私と息子の鉄オタ、いえ、鉄道好き親子も東京駅で行われたイベントに足を運びました。東京駅丸の内口地下、機関車の動輪が展示された「動輪の広場」。待ち合わせスポットのひとつですが、この日はプラレールが動輪を貫くように走り、駅員さんの合図で電車が走ったり止まったり。子ども達は大喜びでした。また今となっては懐かしい、紙の切符に元駅員さんがハサミを入れる「入鋏」(にゅうきょう)イベントも行われました。例年感じるのですがこの東京駅のイベント、子ども達はもちろん、駅員さん自身がとても楽しそうにされているのが印象的です。

また10月には、沿線に日芸があることでもおなじみの西武鉄道で「銀河鉄道999デザイン電車」の運行が始まりました。11月上旬の日芸祭で乗車された方もいらっしゃるかもしれませんね。この999電車は二代目です。初代999電車は2014年12月に引退しました。(このときも鉄道好き親子はさよならセレモニーに行っております)。
銀河鉄道999の作者で練馬区大泉学園在住の漫画家松本零士氏の協力のもと復活しました。初代の999電車のベースカラーはブルーでしたが、二代目のベースカラーはグリーン。緑豊かな練馬区をイメージしたグリーンが使われています。999の人気キャラクター哲郎・メーテル・車掌さんはもちろん、二代目はキャプテンハーロックやクイーンエメラルダスも描かれています。駅に停車しているときも走っているときも、多くの人がスマートフォンを向けます。二代目999電車は2017年春まで運行を予定しています。

2017年春といえば、40000系スマイルトレインが運行開始予定です。(みなさん大丈夫ですか?ついてこられていますか?)西武線では現在、30000系スマイルトレインが運行しています。電車の正面の顔が笑っているようなデザインでスマイルトレインという名前で親しまれています。この30000系スマイルトレインを進化させたのが、40000系スマイルトレイン。ロングクロスシート転換車両採用やプラズマクラスター搭載など、特徴はいくつかありますが、最も楽しみなのが「パートナーゾーン」という車両です。一両まるまる、車いすやベビーカーなど乗る人に寄り添った新しいバリアフリーを提案しているとのこと。これまでマッシー通信でもたびたび触れてきた「電車でベビーカーを畳むべきか畳まなくていいのか問題」は解決します。
座るスペースも座席というよりちょっともたれかかる感じ。ベビーカーに手を添えながら親もちょっと座れるし、あと赤ちゃんを抱っこしているときにも便利。赤ちゃんって抱っこしているときに座るとなぜかぐずるんですよね。このちょっともたれかかる感じなら、親も体を休められるし、赤ちゃんも許してくれそうです。フリースペースが広くとられている「パートナーゾーン」どんな車両になるのか、期待しています。マッシー通信でもリポートします!

2017年春の西武線トピックスをもうひとつ。(もう少しだけおつき合いください)。
池袋から特急レッドアローで1時間20分ほど、終点の西武秩父駅が大きく生まれ変わります。メインストリートの仲見世通りが複合型温泉施設に変わるとか。露天風呂や内湯、岩盤浴、休憩スペースなどを配置してくつろぎの空間が生まれる予定です。これまでのちょっと寂れた感じも好きではありましたが(失礼しました!)。10月末時点、西武秩父駅はフェンスに囲まれています。来年春の芝桜の季節には新しく生まれ変わった西武秩父駅に会えそうですね。
10月の鉄道祭りコラムにご乗車いただきまして、ありがとうございました!

2016年11月3日増子瑞穂
twitter.com/massykachan

関連コラム「夏休み東京駅探訪」
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「電車が走るしくみ、西武池袋線100周年記念企画展から」www.nudn.net/maccy/142.html