大寒を過ぎた1月下旬の月曜日。午前中、関東地方に雪が降り始めました。午後2時には一面の銀世界。予報では雪になるのは夕方くらいからと言っていたような。いけない、子ども達二人とも小学校へスニーカーで行かせてしまった。すでに雪は子どものくるぶしまで埋まってしまうくらい積もっています。小5男子はまあいいとして(傘を持たせてもささない)小1女子はかわいそうに思え、長靴持って小学校へお迎えに。下校時の子ども達は珍しい大雪におおはしゃぎです。
大雪の予報を受けて早めの退社を促す企業も多くあったよう。ホワイト企業の素晴らしい対応かと思いきや、早めに退社をする人々で鉄道や道路が溢れかえりました。夕方には雪の影響で電車の運休や遅れが生じ、バスやタクシー乗り場も大行列。ツイッターにはこれら混乱の様子が数多く投稿されました。
日本一長い道路トンネル、首都高速山手トンネルでは長時間の立ち往生が発生。一台のトレーラーの立ち往生が原因だったそう。午後7時、トンネルを出た雪の坂道で、トレーラーが動けなくなります。1時間半後、首都高速道路が状況を把握し現場を閉鎖しようとしましたが、雪のため作業車が到着するまでに時間がかかります。結局、道路を閉鎖することができたのはトレーラーの立ち往生発生から3時間半近く経った午後10時20分頃。この間にも立ち往生を知らない多くの車がどんどんトンネルの中に入っていってしまいました。車を置いて非常階段を上り、地上に出る人も。結局立ち往生の解消まで10時間かかりました。4年前のバレンタイン大雪でも中央道と国道20号でこんなことがあったのに。一酸化炭素中毒で亡くなってしまった方もいたのに。情報が伝わらないまま立ち往生に巻き込まれてしまう、同じ事の繰り返しです。
火曜日の朝には都心で20センチを超える積雪を記録。近くのスーパーは物流が滞り品薄状態です。バナナも、家計の味方もやしも。
そんななか草津白根山で噴火のニュースが入ってきました。テレビの画面は、映像で大雪のニュースに文字情報で噴火のニュースが重なっていたり、逆に映像で噴火のニュースに文字情報で大雪のニュースだったり、情報がめまぐるしく。大雪であっても噴火は起こるし地震も起こる。災害はひとつずつやってくるとは限りません。
水曜日、東京地方のほぼ全域に低温注意報が発表されました。東京23区に低温注意報が発表されたのは1985年1月以来33年ぶりとのこと。
低温注意報は地域によって基準が異なり、都心ではマイナス7度予想で発表されます。(2016年2月のコラム「暖冬の大雪」をご参照くださいませ。www.nudn.net/archives/1915/)
木曜日午前6時20分、東京都心でマイナス4度を記録しました。こちらは1970年1月以来48年ぶりとのことです。33年ぶりに48年ぶり、皆さん、生まれてますか?この日、東京都水道局には水が出ないという問い合わせが午前8時から午後4時までで2000件以上寄せられたそうです。水道管が凍結して破損してしまったことなどが原因のよう。低温注意報が発表されたら水道管の凍結を防ぐため、タオルなどを巻き付け、さらにビニールなどで覆う必要があるんですね。そしてもし水道管が凍結してしまったら、タオルなどをかけぬるま湯でゆっくり溶かすこと。熱湯をかけるとこれまた破損の原因になります。インフラ、大事。水、もっとも大事です。
そして金曜日。大雪のあった週末金曜日はプレミアムフライデーでしたが、お勤めの方、午後3時退社されましたか?大雪予報のあった月曜日のように早めの退社を促されましたか?(そもそも早め退社なんて促されていないって?)やはりプレミアムフライデーって定着していないんだなと思いました。平日午後3時退社の人々による鉄道や道路の混雑状況を示すデータがあれば、もう少し混乱は減っていたのではと想像します。
異例の寒さ、今のところ我が家では水道管の凍結などはありませんが、お風呂場の金具が劣化して鏡が落ちてしまったり、息子のランドセルが壊れたり。もしかしたら寒さによるものかもしれない、なんて思う事がいくつか。インフルエンザも猛威をふるい、小学校の学級閉鎖が相次ぎ大変です。暦の上では春ですが、まだまだ油断できない寒さが続きます。皆様、どうかご自愛ください。
2018年2月3日節分
増子瑞穂