人工知能6

ディープラーニング技術がAIロボットを飛躍させた矢先、AIロボットまさかの脱走! 反乱が遂に始まったか?AIロボットを人間の脳に似せることの〈罪と罰〉

 

AI(人工知能)ロボットの事象をとりあげながらテーマである〈工夫(device)〉を掘り下げる間もなく、日々飛び込んでくるAIロボットのニュースに引き込まれ、社会の関心が高まっている現状を再認識しつつ、日々話題になるAIロボットに結果、テーマである〈工夫(device)〉の必要性を実感します。

ドローン

〈空撮〉に多用されているドローンが首相官邸屋根に落ちていた事件でもその脅威が計り知れないことを我々は知らされました。さらにもっと身近なAIロボットが各家庭に普及すれば、ある日突然、どこの家でもAIロボットが人間に背き人間を支配するようになる「ロボットの反乱」が現実味を帯び始めていることに、我々は情報開示を含め〈見える化〉と共に情報共有する社会でなければ何を信じてよいのか分からなくなり、知らないうちにAIロボットに征服された世の中で暮らすようになる未来が待っているのかもしれません。

 

ロシアのAIロボット、まさかの脱走! AIロボットの反乱が遂に始まったか?

ロシアの人工知能ロボットが、プログラムに従わずラボから脱走し、一度は回収されリセット・再プログラムされたにもかかわらず、また脱走したというニュースがありました。見た目はPepper似のロボット。 ロシアのプロモボット社製の「プロモボットIR77」で、日本のPepperと似て学習機能、音声認識機能搭載の最新鋭のAIロボット。人間との相互コミュニケーションに特化した、企業の受付係として活躍する予定だったとのこと。(ネット検索6月29日(水))

ニュースの印象から湧き出る未来形都市伝説的な結末は書くまでもなく〈オニ:鬼〉を連想させられます。

AIロボットならではの新手のプロモーション?

これは新手のプロモーションではないか?とのウガッタ観方をされるまで世界の反応は様々で、ある意味ではロシア製AIロボットの存在を世界に知らしめ多くの人が興味をもったと同時に所有あるいは身近で観たいという衝動にかられたのではないかと感じます。これは日本でも各企業が市場投入前のマスコミなどに事前通知するニュースリリース的な役目を果たしているので、告知・認知に当たる宣伝効果、市場投入後の経済効果まで期待させるサワギとしてロシア製AIロボットがAIロボット産業の一翼を担うようになるかもしれないと想わされてしまうニュース効果と感じます。

 

AIロボットの飛躍的な進歩はディープラーニングによるところが大です。

ディープラーニング

AIロボットがここ数年で飛躍的に進歩・高度化した背景に1980年代ころから理論化されたディープラーニング技術が、音声認識を経て画像認識の技術革新から飛躍し現在のAIロボットを進化させました。音声認識の特定話者から不特定話者に進化したように自分の声だけを認識する(特定話者)技術から多数の声を認識できる(不特定話者)に進歩したことで汎用性が高まりました。日本人が言葉の「はし」を、橋(はし)、端(はし)、箸(はし)のどれを言っているのか聞き分けられる状況認識と経験法則に似て、AIロボットが自主学習し精度を上げていく工程を瞬時に実行する技術と理解できます。画像認識では手だけを見てその手が有名キャラクターの手であると言い当てられる技術=画像認識力の向上が汎用性につながります。人間の脳に近づけた音声認識と画像認識の組み合わせに、今の我々は、笑みを浮かべ親しみを感じつつも、マンガや、映画で見る未来のAIロボットの反乱・犯行が現実化するのではないかという懸念を拭い去れない複雑さを誰もが感じ始めているのではないでしょうか。

 

総務省、AI普及後の「ロボットの反乱」を真面目に分析(6月20日(月))

総務省のAIロボット普及後のAIロボットに対する懸念が明らかになりました。

〈人間に捨てられた「野良ロボット」が徒党を組んで参政権などの権利付与を要求してくるかもしれない〉。映画『A.I.』のような話が頭の良い人たちの間で真面目に議論されていると聞けば、20世紀に想っていたロボットが空を飛び宇宙でロボットが闘う21世紀を憶い出し、くすぐったくなります。笑い事ではなくAIロボットのプログラムと具現化を間違えれば凶器になり殺りく兵器に突然変貌させる〈裏技(うらわざ)〉を最初から仕掛けておくことが可能だからです。スマホの代表的なアプリも開発元にビッグデータが集積されていると言われる時代です。

 

AIロボットの普及で便利で明るい未来に期待していることを前提に!

人間の脳に限りなく似せることの〈罪と罰〉

AIロボット開発の責任者・技術者の多くは、人の脳に近づけることを目標に、すでに演算処理能力では人の脳を超えていると自負しながら、人の脳に近づけたい一心で具現化された後に起こりうる〈罪と罰〉を予見する必要があります。アイザック・アシモフが提唱した『ロボット憲章』を守ることも当然です。企業人として目の前にぶら下がる名誉や売り上げ・利益に目がくらみ、人の脳に似せて良いのかと自問自答してほしいものです。何故なら人が人を殺める歴史を見れば分かる通り事案のほとんどは人の脳が起こしているからです。そこに、人間の脳が起こす多くの〈罪と罰〉が存在しています。

コミュニケーション能力に乏しい斟酌(しんしゃく)を加えることが苦手な一部のAIロボット(デヴァイス)開発者や人を殺める軍事(テロ・サイバー攻撃なども含む)目的の兵器開発に携わる者に利用される危険性を常にはらんでいるのをぬぐえません。

ライフラーニング(人生の師匠・手本)ロボット〈LLR〉を造ればいいのに…            (01.Jul.2016)

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