11月中旬、電車のお別れイベントに行ってきました。
西武線を走っていたピンク色の電車、ピンクトレインです。9000系という種類で最初に作られた車両で、9001のナンバーがついています。
1993年(平成5年)に製造が始まった車両で、当初は西武線おなじみの黄色い車体で走っていました。1993年といえば私も日芸の3年生として江古田校舎に通っていた頃、まだ所沢校舎に通っていた人もいましたね。(日芸用語でいうサントコ…ヨントコ…)。9000系の電車には、学生の頃から勉学に遊びにかなりお世話になりました。
2016年にはアーティストのきゃりーぱみゅぱみゅとコラボレーションしたピンク色の車体に変身。KPP(きゃりーぱみゅぱみゅ)トレインとなりました。その後ピンク色のカラーだけが残り、ピンクトレインと呼ばれたり、元KPPトレインと呼ばれたりしていました。その車両が役目を終え、解体されます。
2016年のKPPトレイン。(桜田門の方向幕がレアです。マニアックですみません)
2018年11月埼玉県横瀬車両基地。ピンクトレインの背景には秩父のシンボル、武甲山。この日、武甲山には雲がかかっていました。久しぶりに見たピンクトレインは、かなり色があせていました。
この9000系プラレールのようにもともとは黄色い車体です。
平成5年、所沢の車両工場で製造されました。
色あせた車体には、アーティストによるペイントが施されていました。
車内には可愛らしい提灯も飾られています。
一部の車両が開放され、来場者も思い思いの言葉や絵を9000系に残します。中で飲食も楽しめます。飲酒も可、ほろ酔いの人もたくさんいました。
先頭車両にもメッセージがびっしり。
外から見るとこんな感じ、車内にも車外にも9000系への思いが溢れています。
つり革に埼玉西武ライオンズの選手の背番号と名前が打席順に。「55秋山、6源田、3浅村」誰が書いたのか素晴らしいセンス!鉄道と球団の関わりの深さを感じます。(浅村は来季楽天ではありますが…)
メカニックな部分がむき出しになっているところも。
このスイッチ、たまりません。パチパチしたい。
車内でつり革にぶら下がったり、落書きしたり、ギトギトの唐揚げを食べたり。普段、通勤電車ではマナー違反とされることをいっぱいしました。楽しい…。
きゃりーぱみゅぱみゅとのコラボが終わっても車体はピンク色のままでしたが、ドアはシルバーに戻ったことに西武線のこだわりを感じます。西武線といえばドアはシルバー「SV」なのです。今回のお別れイベントでペイントを施されてもドアはやっぱりSV。なんだか西武線らしさを感じて嬉しくなってしまうのは私だけではないと思います。
9000系の車両は、前回のマッシー通信でもとりあげたライオンズトレインや、京浜急行とコラボレーションしたレッドラッキートレイン、そして西武線おなじみの黄色い車両も走っています。これからひとつずつお別れのときを迎えるのでしょう。日芸の所沢校舎もお別れが近づいているようですね。9000系に乗って行ってみようかな。あの頃にタイムスリップ。
子ども達の書いた9000系へのメッセージ。ありがとう!9000系