新年あけましておめでとうございます。今年もゆるゆる更新するマッシー通信をどうぞよろしくお願いいたします。

平成最後のクリスマスが間近に迫った12月下旬、航空公園にある日芸所沢校舎に行ってきました。

「ありがとう所沢キャンパス〜18歳の君へ〜」というタイトルのイベント招待がフェイスブック経由で届き、所沢校舎がなくなることを知った次第です。

最後に所沢校舎に行ったのは10年ほど前、当時2歳だった息子を連れ所沢校舎のお祭りに行って以来です。12歳になった息子を再び連れて所沢校舎に行ってきました。卒業からは25年ほど経ちました。

イベント当日、航空公園から出発する日芸バスは無料。バスチケットは必要ありません。所沢時代よくチケットを切らし、見ず知らずの日芸生から売ってもらったっけ。(確か一枚100円だったような)。それがきっかけで友達になったりして。青と黄色のコントラストが目をひく日芸バスを見ただけで思い出が溢れてきます。

 

年を重ねた日芸生達とその子ども達をぎゅうぎゅうに乗せて、日芸バスは一路所沢校舎へ。道中懐かしいようなよく覚えていないような。でもこんなに早く着いたっけ?という印象です。学生時代は授業開始時間ギリギリで飛び乗っていたので、バスに乗っている時間が長く感じたんでしょうね。

まずは廃棄図書の配布を目指して202教室へ。フェイスブックのイベントページにはどこでどんなイベントが行われるのか詳しく書かれていてとても参考になりました。図書館司書課程の学生さん達が厳選したという廃棄図書のプレゼント。イベント開始からあまり時間が経っていませんが、ほとんどなくなっていました。私と息子、なんとか本をゲット。マニアックな選書です。

そして今回一番の目的、体育理論の授業へ。教えてくださるのは松村悦博先生です。お会いするのは25年以上ぶりです。12番教室の後ろからおそるおそる入室します。(遅刻して入室する記憶がよみがえりまして…)

張りのあるお声、しゃんとしたお姿、お変わりなくて感動しました。

授業では筋肉の役割や、繰り返し同じ運動をすることの効果、大切さなどをお話いただきました。全て学生時代に聞いているはずなのに、覚えていない…。(先生、すみません)

そして、授業こんなにも面白かったっけ。(先生、重ねてすみません)

若い頃は運動をしなくても体は動くし、調子もいい。この年齢になって運動の大切さ、体が自由に動くことの尊さをまざまざと思い知らされ、先生の授業内容がぐいぐい頭に入ってきます。頭が、体が、食い入るように知識を得ようとしていることに気づきました。大人になってからの勉強は本当に楽しいものです。

松村先生、息子、私マッシー

授業の後、先生と一緒に写真を撮らせていただきました。松村先生には館山で行われた水泳授業でもお世話になりました。当時できなかった平泳ぎをご指導いただき、晴れて泳げるようになったことを今でも感謝しています。今でも平泳ぎができるのは松村先生のお陰です。

18歳の頃の私と松村先生

そして、学生の頃学んだ美術棟、略して美棟へ。当時ビジュアルデザイン、インダストリアルデザイン、リビングスペースデザインの3コースはここで学んでいました。今は油絵コースの場所となっています。校舎内には油絵の具の匂いが漂っています。エントランスには荒井良二さんと学生さん達によるペイントが施されていました。壁のはがれ具合に時の流れを感じます。ここは正門から最も離れている場所のひとつで、終バスの時間が迫るとバス乗り場のある正門まで同級生達と走りました。

美棟エントランス入ってすぐの階段も懐かしい

懐かしの学食では懇親会が行われました。幼児や赤ちゃんも多く、賑やかで和やかな雰囲気です。学部長の木村政司先生からは最近の日大問題に触れつつも、これからも日芸生を守る気持ちが伝わってくるお話が伺えました。また音楽学科卒業生によるブルーアートジャズオーケストラの演奏が本当に素晴らしかったです。

イベントは13時から17時まででしたが、見どころが多くあっという間にイベント終了時間が来てしまいました。再び日芸バスに乗ってイルミネーションに彩られた所沢校舎をあとに。もう来ることはないんだなと思うとちょっとしんみり。18歳の君は確かにここにいました。

そういえば今回のタイトル「サントコ、ヨントコ」。本来ならば所沢校舎は1年生と2年生だけ通い、3、4年生は江古田校舎で学ぶのですが、単位を取りこぼすと3年生や4年生になっても所沢に行かなければなりません。このことからサントコ、ヨントコと呼ぶ日芸生の隠語です。所沢校舎がなくなるとサントコ、ヨントコという言葉も姿を消すのですね。卒業生の皆さんはナントコでしたか?ラスト所沢、ラストコには足を運ばれましたか?江古田校舎で、所沢校舎の思い出を語り合う機会があれば嬉しいです。

追記

今回、思い出に浸りきっていてほとんど写真を撮っていなかったのですが、息子が所沢校舎をたくさん撮影してくれていました。12歳の君に感謝!

2019年1月11日

増子瑞穂

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