ID出身でキャスターの仕事。畑違いの職業についちゃったなぁと最初は私自身も思っていました。が、実はそうでもないんです。

日芸はデザイン、美術学科をはじめ放送や演劇、映画、写真など様々な学科が入り交じっていますよね。
在学中、私はミュージカル研究会に所属して舞台に立ったり(当時、ミュー研の部長はあのテツ&トモのテツさんでした!お二人は今、NHKの広報番組の仕事もされているので、時々局内でお会いすることもあるんですよ。業界は狭いですね。)
また、写真学科の人に頼まれてモデルをしたり(ヌードじゃないですよ。今考えればハタチ前後の素晴らしい時期にヌードも撮ってもらえばヨカッタ。
あ、でもヌード撮影をオススメしているわけではありませんからね!)
他学科の学生と交流することにより色々な刺激を受け、自分にはないものを吸収しました。学生の皆さんもいろんな活動をされていることでしょう。

IDという仕事は、人生をより快適で楽しくしてくれるもの。
他の学科の学生と交流すると人の輪も広がるし、世界も広がるし、自分の作品も奥が深いものになっていくと思います。(特に日芸はホンット色々な人がいるから奥深いですね。)デザインも、放送も、映画も、音楽も、どの学科も、「自分の内面にあるものをそれぞれの表現方法で人に伝える」という面で共通しています。
だからID出身のキャスターでも全く違う職業についた気がしないんですね。

さてさて、7月、海の日に行われたオープンキャンパスで卒制の中間審査を拝見しました。皆さん表現方法が豊富ですねぇ。私達の代よりはるかにスキルが上がっている気がします。私の今の表現方法である「言葉」もそうですが自分が理解していないことは視聴者に伝わらないんですね。
同じように自分が本当に作品を理解していないとなかなか人には解ってもらえない。
自分が本当に楽しんで作品に向き合っていないと人に楽しさは伝わらないんですね。
自由な卒業制作といえども、ある程度制限がでてくると思います。
でも、できる限り自分の作品を理解して、楽しんで、愛して、製作してください。
きっと将来、いい思い出として残りますよ。
卒業制作に取り組んでいる皆さん、がんばってください。

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つらつらと自己紹介を兼ねて長くなりましたが、ご質問、ご感想などは私のHPのBBSに書き込んでくださると幸いです。
次回は、私の一日の仕事の流れを写真を織りまぜてリポートしたいと思っています。
このサイトの中ではちょっと異色なコーナーですが、箸休め間隔でお立ち寄りください。。。

2003.10.15
増子瑞穂

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