何をやっても許される?そんな風土が日本国内に蔓延している傾向を嘆く人が多いのではないでしょうか
個人生活でも企業でも政治家でも車の運転でもどこを切り撮って見比べてみても、その傾向は日常茶飯事
日本の大人社会・超高齢化社会で育つ希少価値ともいえる少子化の真っ只中で育つ子どもたちの未来は?
創造性を発揮すべき職場や職業を選ぼうとする若き未来のクリエーターは何を規範とすべきでしょう?
見えるのに 見ていない人
BGMにバッハ・ゴルトベルグ変奏曲の「アリア」が流れ、白杖(はくじょう)とスマホがぶつかり、落下したスマホの角からヒビ割れステッキが地面に落ちる映像にナレーションと字幕で以下のメッセージが。
「歩行者の 不注意によって、視覚障害者の 約2人に1人が 接触事故に 巻き込まれています
見えるのに 見ていない人。
その危険 見えていますか。」
(語り:草彅 剛)AC JAPANのコマーシャル映像の文字おこしでした。
(公益社団法人 埼玉県視覚障害者福祉協会アンケートより、企業のCSR活動AC JAPAN)
(ACJAPANとは、公益社団法人ACジャパン(エーシージャパン、ADVERTISING COUNCIL JAPAN)は、様々なメディアを通した公共広告により啓発活動を行っている公益社団法人である。ウィキペディアより)
AC JAPANが近頃流している社会的負の現象に注意喚起し日本社会改善告知のメッセージ広告に注目です。
テレビを観ない若者が増加しているという中、テレビ以外でこのAC JAPANのメッセージ広告が告知されているかは定かではありませんが、はたして若者に届いているのだろうかと?いや!スマホをもつ老若男女に届き心に響き行動を改める効果につながっているのだろうかと感じながら賛同と共感と期待が芽生えました。
創造力を発揮する現場で、最も大切で必要な行為は観察力です。見えるのに見ていない、あるいは他人の眼で人を観たり語ったり、サーヴェイ(調査)の現場ではグループインタヴューなどで言いだした人に賛同し無難と想える回答と同感から自身の意見や多くを語らないその他大勢では創造力を活かすには時間がかかりそうです。観察力は問題を発見する能力向上と問題解決の糸口を手にしアイディアに導く源だからです。
自己チューゆえ見ていない人
理由、言い訳は個人差含め山ほどあるのでしょう!目的地までのナビゲーションでスマホを観てたから手放せなかった気付かなかったや、イヤホンをして街を彷徨ったりで注意音も自ら聞かなくしたりで、つまり氣の利かない人に自らなることで、社会と自身を隔離し結果、他人へ迷惑をかけた挙句に相手が悪いと自身を棚上げする人が日本にはなんと多いことか!
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」を自問自答です。企画開発などを含めた創造力の現場や、社会生活で必要とされる正しい行動規範の言葉として活きてきます。いつの時代も非常識が常識になる時期に何らかの非常識がサインとして現れます。日本の一部の人たちに横行している負の風土である「みんなで渡れば恐くない赤信号」に対し「ボーっと生きてんじゃねーよ!」の響きがわが身を正し身を引き締め、正しい社会性を助長させ人間社会をより良い方向へ周囲に氣づかい観ながら歩かせてくれる氣になります。
見えていた!想っていた!しようとしていた!
見えないものは信じない、判っちゃいるけどやめられない!、やる前に出来ない理由を言ってやらなかったりなど、非生産的な悪い風土を引きずり続けないで良い行動で結果を出そうと意識転換すべきなのです。無意識の偏見が横行する原因の一つは孤立化した個人にもある一方、社会の優位に立つ人々や地位を築いた一部の人々の中に悪しき習慣・風土の優越感が原因の多くではと思いませんか?身勝手で自己チューが許される風土を日本社会の根底に根深く岩盤のように無敵を誇り凌駕がする人々から変わるべきなのです。
ここに2つの言葉を用意しました。どちらが良い方向へ導いてくれるでしょうか。
「出来そうだけど、難しい!」、「難しそうだけど、出来そう!」
無難に答えるのなら「出来そうだけど、難しい!」と想いがちですが言葉の結果が「…難しい!」なので結果はなにも変わりません。達成するには困難がつきもので、だから成果を出せた時は満足感と達成感に浸れる「…出来そう!」の結果を出すことです。普段から言葉遣い含め氣を遣いカタチにすべきなのです。
氣もちをカタチに!
2011年3月11日の大地震とツナミ。忘れることのできない大きな悲しい出来事に、人間の本質、人間の尊厳、人と人の絆(きずな)、助け合うこと、に対し同じ人間であるはずの企業の営利目的を優先させ人間性を逸脱した、見えるのに見ていない人々がいたり、反面、力を合わせ、寄り添い、みんなで力を合わせる新たな絆が生れ本物の人としての付き合いが生れるなど大きな教訓と手本を残し、今も問い続けられている人との絆の大切さと人を思いやる優しさ、人類を発展させる人間社会の集団生活の尊さを予見した言葉として原発人災事故の東日本大震災直後からテレビでACJAPANが流したメッセージ広告が蘇ります。
『「こころ」は だれも見えないけれど 「こころづかい」は見える
「思い」は見えないけれど 「思いやり」は だれにでも見える
その氣(原文は気)持ちをカタチに。』
明るく・元氣に・波動を合わせる…鈴木淳平