「美しい国、日本!」 連載59

車窓を流れる風景を楽しんでいた。 「美しい・・・」 田畑やこんもりとした木々に埋もれた白壁の土蔵がことさらに、美しい・・・。 遥かに望む丘陵地帯は黄褐色に溶けてけむり、まるでだれかの水彩画を見ているような感覚にもなっていた。 ところが・・・ …

「エコ・デザインは21世紀のキーワード」 連載58

深海にすむ鮫や魚が海面に浮き上がり、本能的に予感し冬眠したはずの熊が暖冬に苛立ち、眠れずに悶々とするようすを映像でみた。 寝ぼけた表情はユモラスに見える。がしかし、笑い事ではない。 東京は数十年ぶり?とうとう積雪のない冬になってしまったよう …

「JAPAN ブランドの様々なクリエーター」 連載57

世界へ発信するメイドインジャパンセレクション、「ジャパンブランド」。 そんな展示会が新宿パークタワーのリビングデザインセンターOZONEで開かれていた。 地域の伝統的な技術や素材などを活かし、世界に通用する新たな「ブランド」の各地での取り組 …

「自己実現」は「自分さがし」か?・ 連載56

人々の煩悩を払うという百八ッの除夜の鐘を数えながら新年を迎えた。 昨年のうさはしばし忘れ、こころ新たまるとき・・・。 とりあえずは近くの神社仏閣に参り、家内安全や健康祈願、さらには仕事が順調にいきますように、と祈る。ささやかな賽銭では申し訳 …

「温故知新、年末雑感・」 連載55

朝の慌ただしい中で、わたしの前を躓きそうなぎこちなさで歩く女性がいた。 追い抜きざまに見ると、やはり、メールを見ながら歩いていたのだ。暗がりでは、大声で怒鳴っている奴がいる。けんか?か!耳をすますと、こんどは笑いながら近ずいてくる・・・。 …

「1851年の教育批評」連載54

「教えるための、また、学ぶための数多い施設を目にし、また、学生や教師たちがあれほど大げさにひしめき合う有様を見れば、識見なり真理なりが人類にきわめて珍重されているように、ともすれば、世の人は信ずるかもしれません。 しかし、ここでもやはり、外 …

「モノの造形形をつくること」 連載52

最近は社会や産業の活性化にデザインの役割が見直されているようです。 しかし、その割には「デザイン」というものが余り理解されてはいない? 結果として生み出されたモノ=商品を見たり、触れたりすることはあっても、「ものづくり」そのデザインプロセス …

「失敗」に学ぶこと 連載51

「なんとも痛ましい・・・・・」 こんな事が起きるなんてとても信じられないこと・・・。 楽しくて、うれしくて、母親の前で夢中で泳いでいたのだろう、その小学生は吸水管に吸い込まれてしまった! 責任者たちの無責任!受動的で無反応な生き方・・・。 …