「軽井沢セミナー」小史(1)―80時間・苦しい、つらい、そして楽しい体験学習 連載10

デザイナーとしての基本的なスキルと言われる「スケッチ力」。その必要性は当時から疑いも無くデザインの必須のものだった。 美術大学のデザイン教育は、「デッサン」「レンダリング」「製図」「モデル製作」「パネル制作」等を教え、「具体的製品」をテーマ …

軽井沢セミナー小史(4)心構え-何をどのように学ぶ? 連載13

○テーマの背景を十分に理解しておくこと ・提示された「キーワード」は直接、間接に、「テーマ」との関わりを意味するもの、生活世界の一端を指し示すものである。その解釈、類推から必要と思われる情報・資料の収集、分析を行うこと。 ただ、最近は各グル …

鳥虫の目のたび 連載9

 朝もやの中、生駒山がわずかな稜線を見せる・・・。 その左手の奥が京都だろうか?昨日おとずれた八幡市も、その辺りだったような・・・。 あの、エジソンが探し求めたと言う「竹」があった。我が国で初めて「飛行機」を考案した「二宮忠八の記念展示館」 …

近況 連載7

 学年末、大学が最も慌しい季節を迎えた。 そんな中で、2日間の入学試験も終わった。 やれやれと、ホッとする反面、合否を分ける判断をせざるを得なかった憂鬱さにも襲われる・・・。 そんな、何か心落ち着かない日々でもあった。 目標に向かい、夢を抱 …

飛躍の瞬間(とき)連載6

 ひとつのを求めるために、もっとも具体的なドローイングと言う作業、一体、何度描くのか、何枚描くのか。その物理的な量が飛躍の高さを支える・・・。 ある著名な建築家は、ひとつのカタチを決めるために1,000枚のスケッチをするのだという。様々な条 …

プロジェクトX–世界一売れたスポーツカー 連載5

「風の中のスーバルゥ・・・、砂の中の銀河~」プロローグ。この曲が流れ、映像が重なる。その何篇かを見る事が出来た。 すっかりその曲を憶えてしまったようだ。私も勇気ずけらる曲だった!敗戦の廃墟から、世界屈指の先端的、工業先進国としての地歩を創り …

魅了するデザイン 連載4

「イタリアでは、世界をマーケットとしながらもまずは100個、200個という少量を生産する、そんな規模の企業が多いから出来るのです」10月に行われた「イタリアン・デザイン・ワールド展」のプロジェクト担当マッシモ・イオザ・ギーニ氏の講演会は中々 …

中村修二 連載3

 『中村修二』 もう一人の変人–悔しさをバネに・・・  余りにもドラマチックなノーベル賞受賞者田中耕一氏に対して青色発光ダイオードを発明した中村修二氏。私には興味深く、示唆されるものが多い人物である。  氏は徳島大学大学院(電子 …

変人=異能人の時代へ 連載2

『変人=異能人の時代へ』 なんとも親しみのもてるノーベル化学賞学者、田中耕一氏の登場である。 その画面からは生真面目で誠実な人柄が伝わって、思わず顔がほころび優しい気持ちにさせられるものである。 ’49年湯川秀樹氏が「中間子理論」によってノ …