デザイナーとは連載170

「先生!デザインって、やはりカタチと色ですね!」 後日、BS-2で放映するのだと言う『ヨーロッパデザイン紀行』、その取材から帰国したばかりだという評論家N氏が来校され興奮気味に話しかけてきた時のことだ。勿論、それが、単なる「形」と「色」とい …

天才!14歳2ヶ月の偉業 連載169

所属していた奨励会の「研修会」でのこと、「この子、最年少プロになるって・・・」。会の世話役がまだあどけない藤井少年を指しての耳打ちに、周辺の大人たちが失笑していた。もちろん、馬鹿にして笑ったわけではない。身近にいる神童や天才と言われている少 …

いまどきのデザイン雑感 連載168

・いま話題の藤井少年は4段。数十年のキャリアを積み上げた先輩棋士と対戦して20 連勝だ!その強さの秘密は将棋ソフト・・・! その研究をはじめたのはおよそ1年前からだと。弱点だといわれていた序盤研究を中 心に活用した。ソフトは1手ごとにどちら …

観察とデッサンによる脳内メモリーの充実を 連載167

まさにいまはネットの時代・・・。コンピューターを駆使しマニュアルによってアプローチすればよいと考える人も多くなっている。確かに、デザインアプローチにツールとしてパソコンを使うことの効果、効率は大きい。最近では、美大・デザイナー志望者ですらも …

デザインの新しい世紀――デザインが浸透する社会 連載165

「Peace」のデザインで知られるデザイン界のパイオニア、レイモンド・ローウィ氏が来日した折、製品デザイン全般のアドバイスを受けていた。「資源がない日本にとっては輸出で稼ぐしかない・・・。しかし、海外製品のマネや粗悪品では駄目でしょう」と、 …

「デザイン思考」というワードの再考(2) 連載164

デザイン思考:Design Thinking」というワード・・・。しかし、プロダクトやグラフィックフデザインのための新たらしいデザイン理論ではないようだ。敢えて言えば、デザイナーのためのデザイン思考をビジネスに持ち込み、これまでには無かった …

「デザイン思考」というワードの再考 連載163

数年前からだろうか、よく眼にし耳にするようになった「デザイン思考」というワード・・・。 しかし、デザイナーの為の新たな理論ではない。 いまは閉塞状態にある我が国の多くの企業、しかも、海外の企業に対抗し得るような強力なものもないのだと・・・。 …

受賞のテーマ――研究のプロセス 連載162

今年度のノーベル賞(2016年)生理学・医学賞も大隅良典栄誉教授(東工大)が受賞された。2014年は物理学賞を日本人の3人が、2015年は生理学・医学賞と物理学賞に2人の受賞だった。3年連続の受賞という快挙!日本人としては、本当に嬉しく誇ら …

「金メダルを!」アスリートの「思い」に応えるか、デザイン、テクノロジー 連載161

パラリンピックのシンボルマークは、人間の大切な3つの要素「スピリット」、「ボディ」、「マインド」を赤、青、緑の三色で表したもの。そして、「限界のない心」がリオパラリンピックのコンセプトだった。「大きな挑戦を意味します。新しい世界、もっとバリ …